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会社員から記者になって思うこと
先月から、記者をしております。
友達に話すと「毎日どんなことしてるの?」と聞かれる。たぶん、普通の会社員と違う特殊なことをしていると思われてるんだろう。
普通の会社員から転職した身として、新聞記者の仕事は、普通の会社員と同じようでもあり違うようでもある。と思う。
まず、ちょっと不思議だなと思うことは私と取材先の間に直接的なお金の関係はないこと。
一日中、色々なところに行って人の話を聞く。それは営業の人とかもしていることなんだろうけど、それは物を売るためであって、私たちは違う。
お金が発生することが悪いことだとは全く思わないけど「記事楽しみにしてます!」って取材先から言われると金銭的な損得ではないやり取りをしている気がして嬉しい。
古賀史健さんの『取材・執筆・推敲』に「記事は、取材先への返事」という言葉があったけど確かにそう。
記事を通して「先日はお話聞かせてくれてありがとう。私はこう解釈いたしましたー!」という特殊なコミュニケーションが発生してるなと思う。
一方で、取材って大層なテクニックを想像しがちだけど、意外とそうでもない。(そうでなきゃいけないのかもしれんが笑)
意外とね、普通に話聞くだけ。
自分が分からない!知りたい!と思ったことは大抵読者も分からない!知りたい!と思ったことな気がしてる。
自分の純粋な気持ちを大切に話を聞いてると、自然と記事を書くための情報は集まってる。
電話の仕方、メールの仕方も、取材先だからって何か特別なことをする訳ではない。
前職だって、分からないことがあれば普通に周りや取引先に電話して話を聞いてた訳だし、そう思うと会社員の経験は思った以上に普通に生かされてる。
ただ、情報がある程度集まった時点で更に深く切り込まねばならず、これは難しい。
ここに関して、私はド素人。
記者の本質って書くことよりも質問することにある。
目の前の事実をどう切り込むか。いかに本質を見極めるか。それが大事なんだけどめっちゃ難しい…その場で頭をフル回転させて疲れる。
もちろん正確な情報を書くのは大前提。でも、取材先の言ってることをそのままコピペするだけなら、私たちの存在意義はない。
目の前に並べられた事実をどう意味あるものにするか。並び変えて編集していく作業なんだなと思う。
早くも、転職して1ヶ月が経った。
大変だったけど、日々成長してるって思えるし勉強の連続。
扱うテーマがちょっとニッチなこともあり、上司から「取材したテーマについて、いま日本で30番目くらいに詳しくなってると思うよ」と言われ「確かに〜!」となった。
今日も、取材したテーマについて日本で30番目くらいに詳しくなったと思うと嬉しいし本当に楽しい。
ただ、正直言うと毎日取材でヘロヘロ。在宅勤務で朝遅くまで寝れてた日々も良かったのかもな〜とも思う。
今後、もし子供を授かったりしたら両立できるのかな?
前の会社だったらお母さんの同僚もいっぱいいたし、もっと両立しやすかったかな?
……私の選んだ道は、正解だったのかな?
まあ、どうなるか分からない将来のことに頭を悩ませすぎず、しばらくはここで頑張ってみたいと思います。この道を正解にするために。
取材の後に自分の中が情報で満タンになる充実感も、アウトプットした記事の反響をもらう喜びも、やっぱり前の仕事では得られなかったものだから。
以上、私のお仕事の紹介でした。
いしかわゆきさん『書く習慣』の書く習慣1ヶ月チャレンジDAY2「今やっている仕事」からテーマをお借りしました。
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