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『稲盛和夫一日一言』 8月28日

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 8月28日(月)は、「サービスに限界はない」です。

ポイント:価格や品質、納期などで徹底的なサービスをするには限界がある。しかし、お客様に対する態度、サービスに限界はない。

 1989年発刊の『心を高める、経営を伸ばす』(稲盛和夫著 PHP研究所)の中で、「お客様に喜んでいただく」として、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 企業が利益を追求する集団であるということをはき違え、自分たちだけが儲けんがため、という仕事の進め方をするケースがあります。
 これは、絶対にあってはならないことです。社外のお客様は当然ながら、社内の部門間であっても、相手に喜んでいただくということが商いの基本です。

 私たちが納期に追われて一生懸命に働くのも、お客様が必要とされるときに品物を届けたいと思うからです。また、「手の切れるような製品」をつくらなければならないのも、お客様の要望に応えたいと思うからです。
 そして、お客様がさらに高い利益をあげられるように、新製品の開発を行わなければならないのです。すべては、お客様に喜んでいただくという一点から出ているわけです。

 昨今、自分たちの利益のみを考えるケースが非常に増えているようですが、そのように自己中心的にものごとを考えている人には、ビジネスチャンスは訪れにくいものです。
 素晴らしいビジネスができる人とは、相手が儲かるようにしてあげる人です。それがビジネスチャンスをもたらし、ひいては自分の利益も生むのです。(要約)

 「お客様に対する態度、サービスに限界はない」と言われると、お客様の前では常に低姿勢で、何でも要求されるがままに「ハイハイ」と言いながら言いなりになる、まさに『唯々諾々』といったイメージを持たれる方もあるかもしれませんが、決してそうではありません。

 そこには、何としてもお客様に喜んでいただきたい、満足していただきたいという一途な思いが込められているわけです。京セラでは価格や品質、納期対応だけにとどまらず、お客様に接する際の社員一人一人の真摯な態度や徹底したサービス対応といったところにも反映されています。 

 お客様に喜んでいただくことが商いの基本であるということを、京セラフィロソフィでは「お客様第一主義」と表現されてきました。
 名誉会長は、「何としてもお客様に喜んでいただくということこそが商いの基本であり、それができなければ利益をあげ続けることなどできない」との信念を貫いてこられました。おかげさまで、京セラは1959年の創業から現在に至るまで、ただの一度も赤字経営に陥ったことはありません。
 
 お客様に徹底して奉仕する、しかもそれを嫌々ではなく、明るく、心から喜んで行ってきたことがお客様の心を打ち、「購入するなら京セラから」という信用につながってきたものと思われます。
 まさに、「お客様第一主義」の姿勢を貫いてきたことが、多くのお客様に認めていただけた結果ではないでしょうか。


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