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『稲盛和夫一日一言』12/8 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月8日、今日の一言は『利他の心を判断基準にする』です。

 利己にとらわれない正しい判断基準、価値観を持つことができるようになってはじめて、私たちは「足るを知る」ことができ、心から「豊かさ」を実感することができるようになる。

 利他の心で相手のことを考える。相手の立場に立ってあげるという利他の心で物事を判断する。京セラフィロソフィの中では、そのことを「あるときは自分自身の犠牲を払ってでも、相手を助けてあげようという心が利他の心だ」と言っています。
 利他の心をもって判断基準にするということは、経営だけではなく、政治で国を治める場合でも、また学校で先生をする、組織のリーダーとなる場合でも、最高の判断基準となります。
 そうは言っても、本当に利他の心で判断できる人は、悟りをひらいた聖者、聖人しかいないはずです。ですから、私が「利他の心で」と言ってはいますけれども、それはまだまだなまくらな中途半端なことを言っているわけです。本当の利他の心、利他の心の究極は悟りの境地です。悟りの境地をひらくような修行をしてこられた人が判断される基準なのです。
 そういう最高レベルの判断基準で見ますと、物事がよく見えます。巷には自分だけよければいいという本能だけで生きている凡人がうごめいていますが、利他の心という一段高いところから見ますと、本人は正しい判断をしているつもりでも、つまずくのが見える。つまり、利他の心で見れば、全部が正しく見えてくるようになるのです。

1999年 盛和塾関東地区合同塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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