いま想うこと

世の中になんら影響力を持たないパパかもしれないけど君たちにはパパが思ってることを少し伝える義務があると思う。
ただ、まだ4才と2才の子供に伝えても理解して貰うまでに少し時間がかかるかな。
10年後、2人とも中学生になって理解出来る頃にはパパは40代になっていて、きっと口で言っても説教くさくなってしまうからパパの日記を盗み見してる感覚で見つけて貰って考えるきっかけになれれば嬉しいな。
10年後の子供達に向けて、自分自身にも言い聞かせる為にも2020年のいま思っていることをココに書くね。

いまコロナウイルスが猛威をふるって世界で緊急事態宣言が発令され世界中でパニック状態に陥ってる。
これはマンガや映画の世界ではなく、現実に起こっていることで、沢山の方々が感染被害に遭われていて経済的にも決していい状況ではないんだ。
パパが悲しいのは世界中で感染者が増えていることは勿論だけど、君たちが新しく覚えた言葉が『新型コロナウイルス』だったってこと。
世の中で起きている事だから知る事は大事な事なんだけど、それに関連して覚える言葉にはあまり希望や未来が含まれないこと。
子供達にはもっと希望や未来への期待が沢山ある言葉をもっともっと覚えて貰いたいし使って貰いたい。
きっと10年後20年後、今みたいな事故や事件や災害が起きる事があるのかも知れない。
そうじゃなくても君達の生きていく環境の中で目まぐるしい速度であらゆる問題が起きる事だろう。
そんな時は決して腐ってはいけないよ。君の人生は君が主役なんだ。君がダメだと思ったらそこで終わってしまう。
捉えなければいけないのは問題よりもむしろチャンスの方に目を向けなければならない。
何か行動を起こすには必ずリスクは伴うもの。リスクを伴わないものには成果を得られるものはない。いいかい、ピンチの中にはチャンスが必ず隠れている。そのチャンスを得るには日頃から準備をしておく事を忘れないで貰いたい。

そして、日頃から人には優しく親切でいて貰いたい。パパはいま飲食店をやっているんだけど、お客さんを集めるには良い状況とは決して言えないんだ。日本中で過度の自粛で経済を止めるな!って叫んでて、いつも行ってるお店が無くならないように足を運んで下さいと訴えてる。きっとコレがきっかけでなくなるお店はいっぱいあるだろう。パパのお店にも一緒に働いてくれる仲間がいて、家族がいて、藁にもすがらなければいけない状況なのかも知れないけど、パパは無理にお客さんを呼ぶことをなるべくしないようにしている。
会いに来て欲しいけどね。
苦しいのはお客さんも同じ状況だから。
そもそも日々毎日がお客さんに支えられていて、来店することは当たり前じゃない事をパパは知っているから、それ以上に集客をする事、心配をかける事は親切ではないと思ってる。
店に来てください!と訴えて、お客さんが来なくて潰れてしまったら、お客さんのせいにする事になる。それは少し的が外れていて、どんな状況でも責任は常に自分にある事も忘れちゃいけないよ。
ディスカウントで集客して、来てくれるお客さんからかけられる言葉は『安くして貰って有り難いけど、こんな時代で大変だね、安くして経営は大丈夫?』って心配の言葉をかけられる。これもとても健全な関係ではないのかなってパパは思う。
先週の東京は観測史上最も早く桜が咲いたその日は雪が降り気温も前日比で10℃以上低くなったんだ。お客さんは来なくてもおかしくない状況でパパは値下げで集客する事よりも、温かいコンソメスープを配る事にしたよ。具も沢山入れてね。有り難いことにその日も満席だったよ。
お客さんと言うより人が何を求めているかを考えれば自然と、急に寒くて凍えそうな日に飲食店に入ってきて何も言わずにすぐにスープを配って「冷えると身体に良くないので始めにスープで温まって下さい」って渡しされたら皆んなありがとう!嬉しい!って言ってくれる。値下げのありがとう!より、温かいスープを飲んでありがとう!って言って貰う方が数倍もお互いに嬉しいよね。家族で来てくれた人達もカップルの人達もそのスープで乾杯してくれた。
ずっーと食卓は笑顔で帰りにはまた来るねって言って貰えたよ。きっと値下げで来る人はまた来るねって未来に繋がる言葉は出なかったと思うんだ。
温かいって幸せに近い言葉なんだよね。
食卓には笑顔、乾杯には歓びを。
人を良くすると書いて【食】なんだって再確認出来た。
このことも覚えて貰いたい。
外はみんな出たがらないから人通りが少ないんだけど、そんな時だからパパは店の軒先以外もなるべく遠くまで掃き掃除をして街をキレイにしておこうと思う。
それが目的じゃないんだけど、うちの前まで掃除してくれてありがとう!って言って貰ったし、最近どう?って普段会話が出来ない人達とも会話が出来てとても嬉しいよ。
きっと普段通りに戻ったら、その人達ともっと仲良くなってるんだろうなって思うと良いキッカケになったなって思うし、親切を押し売りしている訳じゃなく、情けは人の為ならずって言葉は知ってるかい?
その親切は巡り巡って君達にも届くと思うんだ。ウイルスよりも笑顔と優しさの伝染が世界を明るくするって信じてるから、君達にも身近な人から親切にして貰いたいと思ってるよ。

9年前の3月11日。

君のおじいちゃんとか親戚は岩手と福島にいてね、東日本大震災で被害にあったんだ。
その時パパは誰とも連絡が取れなくてとても心配した事を今でも覚えているよ。
何日か経ってやっと電話が来た時に安堵と不安が入り混じり『大丈夫?何か手伝えることある?』って会話をしたんだ。
岩手の皆んなも福島の皆んなも
『こっちは大丈夫だから心配すんな。ちゃんと仕事してるか、ご飯食べれてるか』ってパパ達の心配をしてくれたんだ。
そんな状況じゃない事は考えなくても分かるのに、そんな時にも優しさをくれた人達の事をパパは誇りに思ってる。
今の置かれている状況も、そういう気概で周りと接しなければならないと思うんだ。
困ってる人がいれば、誰かの為に勇気を与えられる行動をとって貰いたい。

こういう例外的な問題が起こった時に必要な問いは【在り方】だと思う。
自分は人としてどう在りたいか。そう在る為に何が必要で何を行動しなくてはならないか。
その為には常に、
①いい言葉を学び、いい言葉を使う
②どんな時にも腐らず自分の可能性を信じる
③問題があった場合、ネガティブなことよりもポジティブなことに目を向ける
④リスクを恐れずチャレンジする。チャンスの時の為に日頃から準備を怠らない
⑤日々周りの人に親切に接する
⑥いろんな人と出会いご縁を大切にする
⑦環境や他人のせいにするな、全部自分の責任。全て返ってくる。
⑧何が問題なのか分析、そして自分の正義を明確にする。
①〜⑧これらを習慣にして上手くいっている時よりも、何か困難な状況にこそ人としての真価が問われるから、どんな時でも諦めずに乗り越えて貰いたい。
乗り越えられない壁はない。
世界もより良くなる為に変わらなければならないタイミングで今回の高い壁が立ちはだかったんだろう。
ここから世界はもっといい世界になる!
これを読んでいる今も、そしてこれからも君達の明るい未来を願っています。

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