パナマ船籍ってよく聞くけど 船籍とは? 造船のおもしろ豆知識集#11
導入編はこちら↓
今回のテーマは「船籍」。
人間に戸籍があるように、船にも所属を示すような「船籍」があります。
日本の内航船の場合、日本沿岸を行き来し、普通日本籍船であり、日本国内の法律に従います。
外航船の場合、国際航海するので、登録した国の法律に従うことになります。その登録する国というのが船籍国になります。
現状では、船籍国として圧倒的に有名なのはパナマです。他にも、主なところではリベリア、マーシャル諸島、シンガポールなどがあります。
便宜置籍船といって、法律的に有利だったり税制上有利な条件をもつ国に、ペーパーカンパニーのようなものを置いて、便宜的に籍を置いている場合がほとんどです。と思ったのですが、日本の会社の場合では税制上に関しては有利にならないみたいですね、ネットで調べると。(ちょっとここは専門外..スミマセン)何かしら有利なことがあるのだと思います。。
さて、ニュースで「パナマ船籍の船が。。」と言ってるのを聞くと、一見パナマから来た船なのかと思うかもしれませんが、船を実質的に所有する会社(船主、オーナー)、運航会社、乗組員の国籍、入出港する港などなどどれもパナマではないことがほとんどです。それでもパナマ船籍なら、船体に船名、IMO番号(船固有の番号)と一緒に「PANAMA」と表記されます。
クルマのナンバーに登録陸運局の地名が入るのと似ているのではないでしょうか。
造船所の人間にとって船籍とはどういう関わりかというと、ほとんどお世話になりません。ただ、仕様書や図面などの資料には船籍を記載することが多いので目に触れる機会はたくさんあります。
一方、お客さんである船主さんは、法律、届けが必要なので関わりがあのが船籍です。
参考文献
https://trafficnews.jp/post/80610
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