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カフェってなんだろう。


はじめまして。

先日のKeisukeの記事の途中ですが、文章を書かせていただきます。もう一人のROUTEMAP COOFFEE ROASTERSメンバー、Mayuです。箸休めのような感じでサクッと読んでいただけるとうれしいです。


みなさん、だんだんと過ごしやすい気温になってきましたが、いかがお過ごしですか。

思い返せばカフェという場所について、わたしはどんなものかなんて考えたことがありませんでした。気づけばそこに当たり前にあるもの。わたしたちが出会った街メルボルンでカフェは、日本のそれよりありふれた、コンビニのような、もっと言えば自宅のリビングのような日常に溶け込んだ存在でした。


世界的な緊急事態が発生し、次々と店舗が休業をしたり、家で過ごす時間が増えるにつれて、心に余裕がなくなっていくのがわかりました。家でも美味しいコーヒーを淹れることはできます。でもそれは決してカフェの代わりとなるものではないのだと、気づいたことでわたしたちが創りたい「カフェ」をすごく鮮明に描けるようになるのを感じました。


じゃあカフェってどんな存在なんだろう。
-「美味しいコーヒーが飲みたいな」
-「あのやさしい味のスイーツが恋しいな」
-「新しいコーヒー豆に出会いたいな」
-「リラックスした時間を過ごしたいな」
-「店員さんは元気かな」
カフェに向かう動機はこんなものでしょうか。


おうちで自分と向き合う時間を満喫した先に見えたのは、カフェで誰かと誰かが出会ったり、お気に入りの味を発見したり、笑顔を交わしたり、そんなシンプルだけど少し特別なそれぞれの瞬間でした。


コーヒーは嗜好品だし、なくても死んでしまうことはありません。でもカフェはその小さな空間に、日常をやさしくつよく生きてゆくパワーになるものをたくさん詰めこんでいるのです。


近所に、訪れた先に素敵なカフェがあれば、そのカフェでの体験や時間が、日常の中にいいアクセントになって広がってゆく、カフェは必要不可欠ではないながら、その在り方次第で誰かにとっての生活必需品にもなりうるのだと思います。


スタッフとして、お客さんとして、両方を体験したことのある私たちですが、どちらの立場でカフェに佇んでも、そこに望むものや大切にしたい空気は同じなのだと感じます。


世界が落ち着いて時機が訪れたら、たくさんの美味しいと新しい出会いの詰まった空間を、身近な人から世界の人へ届けられますように。さまざまなアイデアをあたためながら、今日もゆっくりとコーヒーを淹れます。

                   RMC ROASTERS Written by Mayu

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