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音楽サブスク×ディスクガイド小考

時代はサブスクリプション型音楽配信の全盛期。アーティストへ支払われるお金の問題や、配信企業との契約が無く楽曲の配信がされないといったことや、リスナーの音楽自体の聴き方そのものの変化やら様々な事柄を内包している。今回はリスナー側のメリットに焦点を当てて記述してみたい。
それは音楽サブスクとディスクガイドとの親和性である。

サブスクリプション型音楽配信サービスとは

Apple MusicやSpotify、Amazon Musicなどに代表されるサービスで、リスナーは月額料金を支払うことにより配信会社の音楽配信を無制限で利用できるものである。

Spotifyの操作画面

筆者は3年ほどSpotifyを利用しているが、音楽を聴くだけでなく、再生履歴を元にオススメの音楽を教えてくれ、リスナーの音楽の幅を広げることにも一役買っている。毎月数万円のCD・レコード代と比べれば安いもので、多くの音楽に気軽に触れることが出来る点が良い部分である。また購入という手間を省くことが出来、気になる音楽が有れば即座にその場でスマートフォンを取り出せば追加料金無しで検索して聴くことが可能となる。この辺りに関して言えば立場によってメリット・デメリットの捉え方は変わってくるが、今回はリスナーにとってのメリットとして取り扱いたい。

ディスクガイドとは

ディスクガイドとは音楽評論家やライターによって書かれたオススメのCDの本である。基本的に音楽ジャンルを一冊のテーマとし、CDのデータはもちろん紹介文も書かれており、インターネットの普及する前には重要な役割を果たしていた。

筆者所有のディスクガイド

実際、筆者はこれらの本を頼りにアーティストの名前を知り、作品にどんなものがあるのかを知り、購入の参考としていた。個人的にはプログレ〜パンク・ハードコアが好きで、ディスクガイドで探して、CDショップへ行き探して購入していた。

音楽サブスク×ディスクガイド

以上述べてきた2点を組み合わせてみたい。定額制使い放題の音楽配信サービスとCDおよびアーティストの情報が詰まった本を組み合わせることによりディスクガイド掲載の音楽を片っ端から聴くことが出来る。サブスク以前であればディスクガイドを見て買いに行かないと聴くことが出来なかった、また金銭面には限界があるので本当に聴きたいと思った作品しか触れることが出来なかった。

たとえば先日購入したミュージックマガジンであるが、年間ベスト・アルバム特集であり、各種ランキングが掲載されていた。音楽サブスクに加入していればページを読み進める毎にランキングをなぞる形で音楽再生が可能であり、この一冊を簡単に味わい尽くすことが出来る。
これこそ音楽サブスクの即座性と定額制のメリットを活かした方法ではないかと思う。

まとめ

デジタルの音楽サブスクとアナログのディスクガイド、この2つが組み合わさることによってより聴く音楽の幅や深さを広げることが出来ることを確認した。
これもサブスクリプション型音楽配信サービスがもたらしたものと言えるだろう。


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