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【キャリア開発】器理論 ー ジュース理論の改訂版

もの凄く人望の厚い人、実績豊富な人、滅多なことでは怒らない人のことを指して、「あの人は人間の器が大きい」などという表現をしますよね。

その、個人差のある器の大きさは、産まれた時から一定の大きさなのでしょうか?そんなことはないでしょう。人間の器は経験を重ねたり、知識を豊富に備えていく過程で、大きくも小さくもなるのだと思います。

その器、具体的に、ガラスやプラスチックのコップではなく、陶器または磁器のうつわをイメージしてみてください。

その器を使って、先日書いた「キャリア開発におけるジュース理論」の改訂版を記してみたいと思います。

1. 器は大きくできる

ジュース理論における”健康ジュース”が入った器をイメージしましょう。

もう器一杯だ、でも、もっと経験を積みたい、積める、知識も吸収したい。そう思った時、器が一杯だからといって諦めてしまうのでしょうか?せっかくやる気があるのに、もったいない。

いや待って。その陶器の器の”淵”に、更に粘土を追加して固めると、器の容量が増えますよね?

その通り。

器の容量は大きくできるのです。やる気があれば、努力すれば、人間の能力、知識の量は、じわじわ大きくすることができるのです。

日々、生存競争に勝つために高い枝の葉っぱを食べる種が生き残った、首の長いキリンのように、じわじわと器を大きくしていきましょう。

2. 余裕が無ければ大きくできない

しかし!

器にジュースが溢れる程に注がれた状態で、その淵に粘土を足すことはできません。器の淵限界一杯までジュースを注ぐ前に、器を広げる作業に入らないといけません。

人は余裕が無いと、勉強することも未来への準備をすることもできなくなってしまいます。仕事でアップアップにならぬよう、多少余裕を持って時間や仕事量をコントロールして、空いた時間に勉強を続けましょう。

それが、未来への投資、器を大きくする作業に充てられるのです。

3. 器は複数ある

「ジュース理論」には欠陥がありました。

欠陥その一。これまでと全く別の職種や新しい領域の仕事や研究を始めた時、頭を一旦空っぽにして=コップを空にして洗ってから、新しいタイプの飲み物を注ぎましょう、と書きましたが、過去の知識や経験を捨ててしまうのはもったいない。

健康ジュースが入った器はそのままに、「別の器」にコーヒーを注げばいいのです。

新しい分野に進もうとも、過去の経験が全く無駄になる訳ではない。そう考えれば、安心して次のステップに進むことができます。

4. 放置しておくと飲み物が漏れ出す

「ジュース理論」の欠陥その二。では、過去に学んだこと、経験したことは永遠に、そのまま身に付いている、覚えていられるのでしょうか?GenZeeのように、結構頭から漏れ出している感じがすることもあります。

その通り。

放置しておくと、器からじわじわと健康ジュースもコーヒーも、漏れ出していくのです。過去に学んだこと、経験したことは、放置しないで定期的にそのテーマについて勉強したり、アウトプットすることで、その減衰速度を落とすことができるのだと想像してください。

GenZeeも器からの漏れ出しを防ぐことを心掛けています。

過去には本当にどっぷりとビジネス開発の仕事をしていて、そのためにたくさんの勉強や経験を重ねました。が、ここ何年もの間現場を離れてしまい、全く、場数を踏む機会がありません。でも、アドバイス先の経営陣や現場の社員さんと壁打ちをすることで、過去の知識や経験が再浮上してくるのです。

また、ここnoteで自分の考えを書き記す作業も、過去の掘り起こし、復習作業になっているのだと思います。

これまでの経験と勉強で、複数の器に詰め込んだものを少しずつ書き記していきますので、ご参考にしてください。


以上、ジュース理論の改訂版、「キャリア開発における器理論」でした。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

未来への投資について、こちらもお読みください。


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