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職務経歴は一年一行、一社一行のまとめ

日々仕事に従事する中で、毎日作業や面談があります。毎週三つの集中するタスクがあります。毎四半期、設定した目標があり、その達成のために取り組んでいます。では、それらのタスク、ゴールの先には何があるのか?何のための目標なのか?イメージしているでしょうか?

近視眼的に細かなタスクで常に頭がいっぱいになるよりも、長期的な視点でゴールを設定して、その上で、日々の仕事に取り組むと、大きな成果を出すことができます。

一年を振り返った時に、「◯◯に取り組んで、その結果XXという成果を出した一年だった」、と一言でまとめられるようだと、良い仕事ができた、と言えると思います

また、長いキャリアにおいて、何社かに渡って転職することがあると思います。その時に、今度は一年ではなく、後に振り返った時に、「この会社では、◯◯の役割を担い、結果XXという成果で会社に貢献し、そして業界に△△のインパクトをもたらした」と、まとめられるかどうか。この一言まとめの連続が、その人のキャリアとなっていきます。

GenZeeの場合、AOL Japanに勤めていた30代前半のこと。まだまだ長期的な視点でキャリア開発、というものを捉えていなくて、ただ必死に日々仕事をこなしている、という感じでした。

そんな中で、人生最大とも言える山場、会社の社運がかかったプロジェクトが、COOをプロジェクトオーナーとして立ち上がりました。そしてそのプロジェクトマネージャーに任命された私は、各部から集まったメンバーと共に取り組んで、半年後、そのプロジェクトは無事に、当初建てられたobjective通りに完了しました。そのプロジェクトが解散する際、外部からサポートで入ってくれていた、元某上場企業の役員で、引退後はコンサルタントをしていた人が、私に労いの言葉と、助言をくれました。

「会社にとってはもちろん、君にとってもこのプロジェクトの成功は非常に大きいことなんだよ。君の履歴書に ”AOLでこの◯◯プロジェクトを成功に導き、XXの利益をもたらした” と、一行書けることが、どれだけ君の今後の人生にとって大きいことか、覚えておくといいよ。」と。

言われた時はあまり実感はありませんでしたが、以降、取り組む仕事において、その後の一年でどんな成果、インパクトをもたらすのか、もたらしたいのか、をイメージしながら働くようになりました。そして、その集大成が、勤めた会社での成果、残せる業績、となるよう、意識しました。

その結果、現在に至るまで5回程転職しているけれども、一つの会社について、何行も、いくつもことを書くことはなくなって、結局、

この会社で成し遂げたことを一行で表すとしたら?
となっていきます。

GenZeeの場合、過去の職務経歴を今振り返ってみると、

DDI

DDIポケット電話という簡易型携帯電話会社の立ち上げメンバーとして、”いつでもどこでも誰とでも”、電話でつながれる世界観作りとモバイルでのパソコンデータ通信利用の普及活動をおこなった。

AOL

世界No.1プロバイダー、AOLのネットワーク・マネージャーとして、日本におけるブロードバンドインターネット接続の普及に貢献した。

イー・モバイル

DDIポケットでの経験とAOLでの経験を活かして、”モバイルブロードバンド”専門の携帯電話会社の営業戦略作りを取りまとめ、3千億円の資金調達に貢献した。

Napster

各種事業者とのパートナーシップを通じて、Napsterブランドの音楽聴き放題サービスの立ち上げを行い、一曲毎に音楽を購入する時代から、サブスクリプション(月額定額制)時代の幕開けに貢献した。

Google

携帯キャリアやポータルサイト、パソコンメーカーなどとの事業提携により、検索エンジン、Chromeブラウザ、広告プラットフォームの普及に努め、日本では30%台だったGoogleをトップシェアにすることに貢献した。

カカクコム

東南アジアのスタートアップへの投資により、事業運営ノウハウの授受、現地情報の収集を行い、カカクコム社の海外事業の取り組みに一定の成果を出した。

と、要約することができます。読者の皆さんも、自分自身のキャリア形成を後に振り返った時に、 “この会社で取り組んだことを一言で表わすとしたら?” という視点でイメージした上で、日々の仕事に取り組んでみて下さい。


以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。GenZeeの「実戦!キャリアアップ ノート」”足軽編”でした。

Napster、Googleでやっていた職種、ビジネス開発という仕事についての記事もご覧ください。


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