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<おすすめ最新刊情報>〜5月小説編Vol.6〜

「法の雨」下村敦史 (著)

“法”は救いか縛りか。判事が下した判決が、裁判官、検察官、弁護士、被害者、加害者それぞれの正義を狂わせていく…。厳格な法の運用ゆえに「無罪病判事」と呼ばれた嘉瀬清一は、結審直後に法廷で倒れてしまう。宣告されていたために有効とされた判決は、逆転無罪。無罪判決は死も同然である検察界。担当検事の大神護は打ちひしがれる。有罪率99.7%の日本でなぜ今!その後、この事件で無罪放免となった看護師が殺されたと知り、大神は嘉瀬のもとを訪れるが、嘉瀬は老人ホームにおり、会話もままならない状態となっていて……。あの判決に何があったのか。

「妖の掟」誉田哲也 (著)

闇社会の抗争に跳梁する、美しくも凶暴な不死の者たち。誉田哲也が描く、ダークヒロイン物語の真骨頂!人の世の裏側で時を超えて生きる美女・紅鈴と、彼女に恋人のように弟のように寄り添う欣治。ある夜、二人はヤクザの暴行から気まぐれで助けた圭一の部屋に転がり込む。暗闇を好む紅鈴たちの暮らしぶりに戸惑いつつも、ヤクザの情報屋として殺伐とした日々を送ってきた圭一は奇妙な共同生活を楽しんでいた――組長三人殺しという難題を押しつけられるまでは。

「雪と心臓」生馬直樹 (著)

クリスマスの夜。百キロ以上のスピードで暴走する車を、二台のパトカーが猛追していた。時は二時間ほど前に遡る。その男は、偶然、火事の現場に遭遇する。家の外で助けを求める母親。二階の窓からは、泣き叫ぶ娘の姿が見える。男はこの状況に運命を感じていた。男が取った行動は、誰も予想しないものだった。燃え盛る家の中へと飛び込んでいったのだ。それから五分足らずで、男は家から出てきた。胸には十歳の少女をしっかりと抱きかかえている。周囲から、歓喜の声がこぼれる。しかし、男が次にとった行動に周囲は唖然とした。男は少女を母親に手渡さず、車に乗せてそのまま逃走したのだ。新潮ミステリー大賞作家が描く、ある双子の男女にまつわる二十余年の物語。さみしさが、ぬくもりが、心に触れる傑作青春ミステリ。

「透明な夜の香り」千早 茜 (著)

香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。

「高校事変 VII」松岡 圭祐 (著)

新型コロナウイルスが猛威をふるう春、センバツ高校野球の中止が決まった。結衣が昨年の夏の甲子園である事件に関わったと疑う警察が事情を尋ねにきた。1年前の事件がいつしか結衣を次の戦いへと導く。

「風と共にゆとりぬ」朝井 リョウ (著)

読んで得るもの特にナシ!500枚超の楽しいことだけ詰まった大ボリュームエッセイ集。対決!レンタル彼氏/ポンコツ!会社員日記/冒険!朝井家、ハワイへ/諦観!衣服と私失態!初ホームステイ/本気!税理士の結婚式で余興/阿鼻叫喚!痔瘻手術、その全貌等

「それ自体が奇跡」小野寺史宜 (著)

百貨店で働く貢と綾は結婚三年目。貢は婦人服売り場、綾は紳士服売り場で働いており、社内結婚だった。貢はもともと百貨店のサッカー部に所属していたが、廃部に。しばらくサッカーとは無縁の日々を過ごしていたが、ある時社会人サッカーチームの強豪「カピターレ東京」からスカウトを受ける。
綾の反対にあいながらも、入団を決意する貢。仕事よりも試合を優先しがちな貢に、上司も不満を募らせていく中、綾ともすれ違いはじめ――。

「銀翼の死角 警視庁文書捜査官」麻見和史 (著)

札幌から羽田へ向かうフライトでハイジャックが発生!SITが交渉を始めるが、犯人はなぜか思考パズルを仕掛けてくる。理沙たち文書解読班は理不尽なゲームに正解し、人質を解放することができるのか!?

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