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公取委が立ち入り検査、楽天の送料無料問題について考える。

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公取委が正式調査開始、全面的に協力=「送料無料」巡り楽天

楽天側も今更撤回するとは思えないというのが率直な感想。ただ、送料無料で楽天が競合他社に勝てる見込みがあるわけではないし、送料無料分を商品価格に転化しなければならなくなると出店者が反発する気持ちも理解はできる。楽天側の主張と出店者側の主張は平行線にしかならないから、独禁法含めた公取委がどう判断をするのか否かってとこだろうね。ただ、エンドユーザー側としては楽天の価格は他のプラットフォームよりも一見安い場合が多く、目には止まるが、送料を含めた場合に変わらないとかもっと高くなるって事が多々あり、購入しない選択をする人が多いのも事実だろう。また、一見安いというのは出店者側が楽天以外では送料を上乗せした価格設定をしている場合が多いのも現実なのでは?と思うがね。

公取委、楽天に立ち入り検査…送料無料化で独禁法違反疑い

もし今回の事案が優越的地位の乱用に当たると判断されたら今後プラットフォーム側は何も変更だとかも出来なくなる可能性が極論ではあるが高いわけだよね。まあ境界線は微妙であるが、今後そのたびに公取委が調査確認をおこなうの?って話にもなる。一応送料無料ではなく、送料込みって形にする方向に変えるようである。今回の決算において赤字は想定内だろうけど、風当たりは間違いなく強くなってるのも事実。第4のキャリアとしてどれだけできるのか否かが楽天経済圏の今後にとってカギとなるだろう。

公取委に楽天の調査要請、出店者 通販サイト「送料ゼロは違法」

今後公正取引委員会がどう動くか否か。出展者側の意見も一定の理解はできる。しかし、1点再認識しなければならないのは出店は強制されたわけではなく、出店者が自分の意志で契約を結んで出店をおこなっている点。そして、自社ECでは集客をおこなう為に露出戦略や広告などが難しい部分があるからこそ、プラットフォームに出店をしている経緯がある。もちろん、楽天などのプラットフォームの暴走や優位的な地位乱用への監視を強める意味で今後何か強制力を行使する可能性もあるが、出店者には出店を辞める選択肢はあるわけだよね。いわゆる「嫌なら辞めろ」ってスタンスであるが、プラットフォームの良い点だけを享受して都合の悪い部分だけを攻めるやり方は若干フェアではない気も個人的にはする。

あえて批判的な意見をするならば楽天を含めたプラットフォームを使ってる以上は一定のルールは必要であるし、強制的に出品をさせられてるわけでもないよね。プラットフォームが優位的な立場で搾取する事って日本社会だけでなく、世界的な流れであるのが残念ながら現実。もちろん、その流れを変えようとする動きは理解するがその時間に見合う対価が得られるのだろうか?って疑問も残る。楽天もユーザーファーストでなければ今後生き残る事が、成長をする事が難しいと考えてるからこその改革であるとは思うんだけどね。プラットフォームに頼らないような生き方を模索すべきかなと強く感じるね。

結局今回の動きは楽天が本気でモールの在り方を変えようとしている一つの動きであることは間違いない。送料統一と分かりやすさはユーザー目線でも重要なポイント。送料無料っていうのはユーザーとしては安心感とお得感双方のメリットがあり、検索時にもこのワードを入れる人は多かったのだろう。ただ、サイトのUIなど含めたデザインなど送料はあくまでも一つの要因であるわけだから他の改善も進めない限りAmazonには到底及ばないだろう。

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