お前も Slack 認定管理者にならないか?
その知識。練り上げられている。至高の領域に近い
この記事は 【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#3 22日目の記事です。
初心者なので、どうぞ御手柔らかにお願いします。
情シス Slack については運営 yokoyama さんの記事をご覧ください。
また、corp-engr 情シス Slack(コーポレートエンジニア x 情シス) #1 Advent Calendar 2021 12日目には以下の記事も投稿しています。あわせてご覧ください。
Slack 認定管理者とは
Slack 認定管理者(Slack Certified Admin)とは Slack 社による認定資格で、Slack の実装、構成、管理に必要な知識とスキルを実証するものです。試験に合格すると18か月間にわたり認定を受けることができ、 Linkedin などの SNS やコミュニティでもデジタル認定証を示すことができます。
同様の試験に Slack 認定開発者(Slack Certified Developer) があり、こちらでは Slack API や bot 開発などに関する知識やスキルが問われます。ざっくり言うと Slack 認定管理者では、これら開発に関わる分野以外全部が出題されます。
日々 行っている運用・管理面だけではなく、導入する際の組織への展開方法、上位プランを移行する、複数のワークスペースを統合するなど、導入 〜 構築 〜 運用管理 まで非常に幅広い範囲から出題されます。
とくに大企業向けの Enterprise Grid プランの Organization 運用・管理についてのノウハウを問う問題が非常に多く、中小企業やスタートアップ企業、ベンチャー企業の情シスが受験すると苦労することになると思います。Enterprise Grid をすでに運用・管理している人でも、導入フェーズから全て担当している人は非常に稀かと思いますので、難易度はそこそこ高いです。
なぜ受けたのか
Slack 認定管理者は以前からある試験でしたが、当時は英語でしか受験できず、日本人にとってはハードルの高い試験でした。また、AWS 試験のように書店に参考書が並んでいるものでもなく、学習リソースは Slack が提供する公式トレーニング(認定管理者準備コース)ぐらいです。費用は認定管理者準備コース + 試験で 300ドル(約 34,000円)と、自費で受けるには高額なものでした。
この試験が今年の春にローカライズされ、試験自体は日本語で受けられるようになりました。この時期に SNS やブログで合格体験記を見かけてこの試験の存在を知りました。
また、このタイミングで Slack コネクトを通して、 Slack Japan の担当セールスからキャンペーンが案内されました。端的に言うと、Slack 認定試験が日本語化したのでプロモーションコード配っていて安く受験できるよ、というものでした。
こちらの記事でも紹介されていますが、300ドル(約 34,000円)のトレーニングが 75% オフとなり、75ドル(約 8,500円)になるという大変お得なキャンペーンでした。
この金額で会社の経費で受講・受験する承認を得ることができ、言語と費用の2つの壁が無くなったので、このタイミングで Enterprise Grid を含む Slack に関する体系的な知識・スキルを身につけるために、チャレンジしてみようと思いました。
なお、このキャンペーンは2021年5月中実施と聞いていましたので、現在も延長しているかどうかは不明です。気になる方は Slack Japan の担当セールスまでお問い合わせください。
認定管理者準備コース
ブラウザ上で行うトレーニングです。
上記7つのワークショップから構成されており、非常にボリューミーでした。5月に申し込んでいましたが、一通り学習するのに数ヶ月の時間を要しました。
正誤問題や四肢択一問題のような、わかりやすい問題もありますが、複数の選択肢の中から正しい組み合わせを選ぶ問題は1つでも間違えると不正解になるので、非常にシビアでした。とくに Enterprise Grid は業務での運用経験がなかったので、かなり苦労しました。
申し込み
Examity というツールを利用して申し込みを受験します。色々とオンラインの試験を受けてきましたが、はじめて利用するツールでした。もちろん英語なので、Google 翻訳を駆使しながら試験内容と試験日時を指定して申し込みました。試験日時は日本語版の試験を申し込んでいれば GMT+9 のタイムゾーンで指定できました。時間帯は日中から23時頃までと、かなり遅い時間まで幅広く選択できました。
試験の前に本人確認書類をアップロードする必要があります。ぼくは運転免許証をスキャンして提出しました。当日必ずこのとき提出した本人確認書類を持参する必要があります。忘れないように、普段持ち歩いているものにすると良さそうです。
試験
試験自体は日本語にローカライズされていますが、試験官はアメリカ人、つまり英語です。開始前に Zoom で身分確認や試験を受ける環境をチェックなどがありますが、試験より難しかったです。ネイティブ発音の英語をヒアリングして、英語で回答するという英語力が必要となります。
試験は Zoom で画面共有をしながら行うので、ブラウザと Zoom 以外のアプリは起動不可です。静かで誰も入ってこない個室を用意する必要もあります。自宅で受ける場合は家族や来客がないように、オフィスで受ける場合は会議室に他の従業員が入らないようにしてください。カフェやコワーキングスペースのようなオープンな場所では受験できません。
試験問題はトレーニングと全く同じ問題はでませんが、似たような問題はいくつか出ました。試験時間は90分ですが、途中でバツっと終了して合格した旨が表示されました。
どうやら合格点に達した時点で試験終了になるようでした(最後まで解かしてほしかった)
合格しました
ということで、無事に認定試験に合格し「Slack 認定管理者」になることができました。合格した翌日にメールでデジタル認定証が届きました。
Linkedin のプロフィールにも以下のように表示することができました。
トレーニングは結構大変でしたが、導入フェーズからの体系的な Slack の知識、ベストプラクティスを学び、身につけることができました。とくに Enterprise Grid の大規模組織向けの運用管理やセキュリティに関する知見は現在の業務では得られない部分だったので、とても勉強になりました。
まだまだ資格を取得している人も少ないのでアピール効果も高く、転職を検討している方なども受験してみるといいのではないか、と思います。
今後、自社の Slack を Enterprise Grid に移行するかは未定ですが、その際には必ず知識を活かせるようになりました。
明日は yuichi mizumaki さんの「MS認定資格とMPNのお話」です。偶然にも資格の話が連続ですね。お楽しみに!