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動画編集 for school アプリ選択編

おはようございます。rotoです。

授業や学校生活に役立つ動画を作るときに、動画編集に何を使ったらいいかという相談を受けることが多くなりました。何がおすすめかといわれたときに考えているのは、

編集をする人の感覚 X その人が使うことができる環境

が、どんな感じなのかということです。
編集は、楽しいけれど、めんどうなことも多く、時間がかかる作業です。ここでは、とりかかるためのヒントをあげていきます。これを参考に、実際に試して、調べて、作ってという中で、自分にあったスタイルを見つけていってください。

3つのスタイル

・撮ってすぐにパパっと編集したい=パパッと編集

この場合は、スマホやタブレットで撮影→その中のアプリで編集→アップロードが向いていると思います。

・細かいところまでこだわって、じっくり編集したい=じっくり編集

この場合は、編集にはコンピュータが向いていますが、タブレットでも、かなりのことができます。機材のパワーが求められるので、どのコンピュータ、どのタブレットでもできるというわけではないのが注意点。また、パパッと編集のアプリでも慣れていくと、かなりじっくり編集もできるので、自分の感覚が合いそうなアプリを使い込むことがカギです。

・できるだけ編集はしない=撮影時がすべて

少し練習したら、あとは一発撮り。タイトルなどの文字も、その場でカメラにうつして。撮影が終わったら、音を中心に確認し、不要な部分を削除したら、アップロード。これが一番時間がかからない方法です。
また、機材はいろいろ必要になりますが、スイッチャーを使うと、コンピュータのスライドと、話している人をとっているカメラ、手元をうつしているカメラを切り替えたり、画面の中に小さい画面があるPinPという方法を使いながら、リアルタイムで収録が終了するという方法もあります。

ここでは、パパッと編集やじっくり編集に役立つアプリケーションを紹介していきます。無料版があったり、試せる環境があったら、実際に短い動画を編集してみて、自分の感覚にあうものを選ぶことをおすすめします。

iMovie

学校に複数台iPadがある。教員や子どもたちでiPhone使っている人もけっこういる。みんなで作成したいという場合は、iMovie(アイムービー)での編集の研究してみてください。
iOS版とMac版はかなり違うので、iOS版の制限を意識して、必要に応じて連携するのも、おすすめです。iPhoneで基本的な部分を作りプロジェクトごと、Macに送って完成させるということもできます。

ポイント
・iPhone,iPad,Macなら無料で利用できる(Win版はありません)
・編集の楽しさを経験するなら予告編作成を体験してみる
・複数メンバーで撮影したデータをAirDropを使って集めることができる

予告編モードと、ムービー編集モードのギャップがありますが、テーマを選択すると、おすすめの素材が用意されるので、自分の思い通りにするのではなく、テンプレートにしたがって作る感じになります。
その他、PinPやグリーバックでの合成など、実はけっこうできる!力を持っているので、アップルのサイトなど、解説してくれる情報はかなりあるので、調べて試してみてください。

Apple Everyone Can Create

iPadはあるけれど、アプリの追加インストールや、有料アプリの購入が難しい場合は、とにかくiMovieに慣れようと決めて、みんなで試して、使い方を発見していくとおもしろくなってくると思います。

VLLO

iMovieを使っていて、タイトルの自由度がほしいという、不満を感じている人にはVLLO(ブロ)がおすすめです。

ポイント
・iOS版もandroid版もあり無料で試せる(有料版も一回払い)
・編集の流れがわかりやすく、かわいい素材が豊富
・タイトルを1画面に複数おくことができる

無料版のままでも、基本的な編集に制限はないのがうれしい点。実際に自分の環境で動くかどうかと、使い方が自分にあうのがどうかを、課金する前に試すことができます。(無料版でも書き出し時に、ロゴが入らないという話なのですが、有料版にしてしまったため、確認ができません。どなたか試して教えてください。よろしくお願いします。)

課金するかどうかは、モーションロゴやPinPなど自分が使いたい機能に鍵がかかっているかどうかで判断を。

操作の基本は、トラック選択→画面下のアイコン群から「何を」したいのかを選択→画面左のアイコンが変わるので「どう」したいかのグループを選択→たくさんの選択肢が出るので、試してみる
という流れです。(ごめんなさい。ざっくりすぎますね。また別の機会にもう少しちゃんと書きます。)

LumaFusion

iMovieを使っていて、トラックを細かくみてコントロールしたいという不満を感じている人にはLumaFusion(ルマフュージョン)がおすすめです。

ポイント
・iOS版のみで有料(1回買い切り3680円)ですが、デスクトップ版の動画編集アプリケーションとほぼ同様に編集できる
・動画6トラック、音声6トラックまで扱え、それぞれタイムラインで見えているので細かいコントロールがしやすい
・素材をすべてiPadの中に入れるので、iPadの容量とパワーが必要。(iPad Proを持っている人には、かなりおすすめ)

iPad用のアプリとしてはかなり高い感じがするので、まずはYouTubeなどで確認してから、購入するといいと思います。タイミングがいいとセールで、2440円だったときもあるようなので、もしセールがあったら、将来を見越して買っておくのも手です。

Adobe PremierやFinal cutを使ったことがある人には、一番なじみやすいかもしれません。なお、さらに課金すると、プロジェクトごとFinal Cutに持っていく機能がオプションで用意されています。それだけプロが愛用しているってことかなと思います。

DaVinci Resolve

MacやWindowsのパソコンを持っていて、編集は大きな画面で作業したいと感じている人にはDaVinci Resolve(ダビンチレゾルブ)がおすすめです。

ポイント
・Mac版もWin版もLinux版も無料
・スピーディに編集するカットページから慣れていくのがおすすめ
・パソコンで動画編集をするには、パソコンのパワーが必要

無料版でも機能制限がとても少ないのは、創業者の哲学という話を聞きました。クリエイティブな学生がお金がなくて力を発揮できないのはもったいないと考えて、編集だけでなく、色や音についてもプロ仕様の機能を無料版でも開放してくれています。使い込んでから、有料の機能が必要になったときにDaVinci Resolve Studioを3,7万円の1回買い切りで手に入れればいいので、最初は無料版で安心して使ってみてください。ロゴも出ないし、編集時間の制限や、書き出しの制限もありません。

ただし、ソフトウェアは無料でもハードは選ぶことになります。AdobeのPremierの最小仕様でもメインメモリ8G。Davinciも8Gのマシンなら大丈夫です。Windows10で、4Gの場合はどこまでできるのかはどなたか試してレポートしてもらえるとうれしいです。インストール前には、OSのバージョンの確認も忘れずに。

そして、コンピュータで編集するときには、グラフィックの性能やHDDやSSDの速度や容量の残りなども、どんな素材を使うかによって、よりパワーを求められるようになります。パワフルなコンピュータを持っている場合は、おすすめ。パワーが足りるかどうか心配な場合は、無料版をインストールしてみて、実際の素材でどう編集できるのかを試してみるといいと思います。

DaVinci Resolveは、この1年でYouTubeの解説動画やサイトでの解説記事もかなり増えてきました。Blackmagicdesignの以下のページを参考に、カットページから使ってみることをお勧めします。

トレーニング→ビギナーズガイド

カットページは、スピーディに編集を仕上げるために、新たに用意されたページです。これに慣れていったときに、さらに調整したいと感じることがあったら、別のページ切り替えると、そのまま編集の続きができるというのもDaVinci Resolveの魅力です。

オンライン動画編集

Chromebookだけで動画編集するには、ブラウザだけで動画編集することができるWebサービスの利用があります。

また、一人Meetや一人Zoomでの録画もおすすめです。

この項目については、私の環境ではネットが遅いため、あまりうまくいっていないので、他の人の記事を参考にしてください。

スイッチャー切り替えでライブ収録

道具を手に入れ、セットを組んでテストをしっかりすれば、最速制作環境になります。ATEM Mini Proが手に入ったので、近いうちに別記事を書きます。

この記事が、読んでくれた方の次の一歩になりますように。

2020.05.26 roto



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