油淋鶏みたいな
油淋鶏みたいなですが、嫁様によると本物を知らないので「みたいな」が付属したようです。
確かに日本で作られる油淋鶏は本式ではありません。
油淋鶏とは字の如く、鶏の上から油を滴らせて作る料理なのです。
鍋などに油を入れて熱すると、ゆらゆら油が気化していくのが分かると思います。
よくキッチンの換気扇には油が薄く付着していますが、これは気化した油が原因です。
本来の油淋鶏とは、その気化した油を利用して作る料理なのです。
まず油を入れた大鍋の上に網を敷き、上に丸鶏を置いて高温で熱します。
更にドーナツ状の穴が開いた台を設置、その上に中華鍋を置いて氷水を入れます。
そうすると気化した油が丸鶏を炙って通り抜け、氷水で冷やされた中華鍋に触れる事で再度油は液化する訳です。
そして中華鍋で液化した油は湾曲した底部を辿り、鶏へと雫が落下していくのです。
つまり丸鶏は気化した油と液化した油の二種類を浴びる事になるので、中は満遍なく火が通り、皮は適度に揚げられた状態となるのです。
しかし、この料理は大掛かりな設備や大量の氷が必要な事から、宮廷でも幻の料理とされ一般に普及する事はありませんでした。
そして戦後、満州から日本へ引き上げてきた中華料理人の間で唐揚げを流用するという技法が考案されて評判を博し、現代日本の中華料理店では一般的なメニューとなるのです。
というのは、先ほどトイレで思い付いたウソです。
そんな気化した油で作る料理なんかある訳がないじゃないですか。
そもそもですよ、高温で油を気化なんかさせたら引火して爆発します、大変危険です、ベリーなデンジャラスです。
本来の油淋鶏は熱した油を、丸鶏に回しかけて作る料理でした。
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