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カレー


カレーですが、木の格子が座敷牢っぽくて最高ですね。

ほんとにですね、座敷牢の如く一歩も外へ出れないんでセルフ結核病棟です。


入った事あります?

結核病棟。


まずですね、病室の中は減圧されてるんでドアを開けると音がするんですよ。

ぷしゅっ、って。

これは排出された結核菌が外へと漏れないようにする為ですが、夜中に誰かがトイレに行くたびに、ぷしゅぷしゅと音がするんです。


病室の奥なら良いんですが、ドアの横だと最悪です。

朝でも夜でも寝てる最中でもぷしゅぷしゅされるんですよ。

ぷしゅぷしゅですよ、嫁様の腹はぷにゅぷにゅですよ。


なんでそんな事を知っているのかというと、ドア真横のベッドを充てがわれたからです。

私も病室では爺さん畑のド真ん中とか、当たりしかヒットしません。


次にですね、症状があって排菌してると下の階に行けないんです。


だいたい結核の病室って最上階にあるじゃないですか。

病院のコンビニって1階にある事が多いじゃないですか。

でも普通のコンビニって結核対応になってないじゃないですか。


出入り禁止なんですよ、これが。

入院中ってヒマなので、コンビニも暇つぶしの場所だったりするんですね。

必要もないのに歯磨き粉の種類を確かめたり、爪楊枝売ってるか調べたり、時間かけて店内を回ったりする訳です。


しかしコンビニ観察すら出来ません。


唯一そんな結核患者に許された特権は、屋上の解放だったんです。

もう最高に気持ち良いですよ、結核病棟の屋上で見る朝焼け。


そんで当時は今ほど禁煙がうるさくなかったので、屋上が秘密の喫煙所になっていたんです。


もう、夜が明けていく空を見ながら缶コーヒーとタバコですよ。

紫煙を燻らせながら浴びるサンライズですよ。

サイコーですね。


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