見出し画像

リモートVS出社論

コロナ禍より急速に整備されたリモートワークや在宅ワーク。
2023年5類移行後は出社回帰が大きく進んでいる。

フル出社が最も制限されたコロナ禍ではその割合が10%程度との調査結果もあったが、現在は40%以上に戻っている。

リモート(ハイブリッド含む)はコロナ流行前には約20%だったものがコロナピーク(90%)⇒5類移行後(60%)と推移。

世代別にも特徴が出ている。
50代以上の年齢層は出社派
20~40代の年齢層はリモート派
お互いがそれぞれに否定的な意見を持っている事も否めない。

何故、そのような結果になるのだろうか。
それにはそれぞれの理由がある。

【高年齢層・出社賛成派・リモート否定派】

・部下の業務管理が出来ない。
高年齢層になると管理職の割合が増える。
長年出社スタイルが続いてきたので管理の方法に苦戦する。

・コミュニケーションが必要。
チームの団結力を上げたい。リアルで顔を合わせたい。

・尊厳が発揮できない
リモートありきの業務スキームが出来上がると、苦戦するのは年配層だ。
新たなスタイルを習得するのに時間がかかる為、先に若年層がスキームを
理解し運用を始めると年配者は遅れをとる。指示するどころか逆にひとつひとう教えてもらわないといけない。縦関係を維持したい心理も隠れ見える。

・部下を信用できない。
調査等ではこのような表現が出来ない為、本心は「サボりに繋がる」と思いつつも敢えて「コミュニケーションが必要」等と答える方も多いのではないか。実際話してみるとこれがダントツの本音だと思う。
まあ、実際在宅サボり派も一定数いそうではある。

【若年層・リモート派・出社否定派】

・拘束時間が大きく減る
朝夕の通勤に大きな時間を割いている層はまさにこの恩恵をあずかれる。
得に首都圏は顕著で、圧倒的に通勤時間が長い。
朝から満員電車乗り換えで片道2時間のような地獄の通勤をしているものからすれば、一日4時間ストレスに耐える時間が無くなる。
子育て世代等子供を園に預けるなどの融通も聞く。

・煩わしい人間関係から距離を置ける。
特に人間関係の良くない職場においては、いるだけで精神がすり減らされる。それならば家で誰にも直接干渉されないストレスフリー状態で仕事に臨める。

実際急増するメンタルヘルス患者にとって、在宅ワークを使える事で体調を維持しながら仕事を続けられるといった方も多いだろう。

特に首都圏の満員電車はカオス…人間である事を忘れかける

満足度が高い順から、フルリモート>ハイブリッド>フル出社
となっており、最近はフル出社回帰により転職を検討する人が増えてきた。

人材の流動性が少しづつ活性している今、企業側から見ると人手不足で退職者を出したくないが力ずくは今の若者は拒絶してしまう。

お互いにとってある程度満足できる方法はハイブリッド運用ではないだろうか。

リアルコミュニケーションは大切であるし、お互いのエンゲージメントを高める事も必要だ。

フルリモートの企業にとっての課題は”労務管理”を適切に行う事が最も重要。
サボり又はその逆(働きすぎ)といったケースもある。

出社メインに切り替える企業にとっては”若年層目線”で職場ので雰囲気を見直す必要がないかをじっくり検討した方が良いだろう。
誰もコミュニケーションを取らなかったり、高圧的なコミュニケーションばかりになると、若年~中年層の離職に繋がってしまう事になりかねない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?