内向型のランニングの楽しみ方。「ラン瞑想」しませんか?
人はどうして走りたくなるの?
ランニングをされる方、皆さんそれぞれどんな理由で走っていますか?
健康のため
目標タイム達成のためのトレーニングのため
気分転換のため
走る人がいれば、その分、走る理由もたくさんありますよね。
私は、最近ランニングを始めて、その魅力に惹かれているランニング初心者です。
私のような、内向型・文化系が、「走る理由」について書いてみようと思います。
【その1】 頭の中をスッキリさせるため
「ああ、今走りに行きたいなあ!」
そう思うときは大抵、仕事や悩みなど、色んなことを考えすぎて、頭が重くなっている時や、気分が落ち込んできている時です。
走ると、いつも頭も心もスッキリ爽快な気分になれることが、今までの経験から分かってきました。
走っていると、足を一歩踏み出すごとに、身体も頭もタンタンと揺れます。
そうしていると、頭の中にぐちゃぐちゃに詰め込まれていて、固まりのようになっている情報が、バラバラとほぐれていくような気がするのです。
私はたまにガーデニングをするのですが、ガチガチに固まっている土をふるいにかけて、少しずつほぐしていくような感じです。
息は、2回吐いて、2回吸ってを繰り返していきます。
そして、その呼吸だけに集中していくと、
頭の中がクリアになっているのか、ぼんやりしているのか、
何も考えていないのか、色々考えているのか、
自分でもよく分からない、そういう上手く言葉で言い表せない状況になることがあります。
そうして、走り終わった後は、頭の中の混沌が少し整理されているような気がするのです。
なので、走っている間は、あえて音楽などを聞かず、ただただ走っています。
【その2】 良いアイデアを思いつく準備をするため
良い考えが浮かぶ環境として、「三上」や「3B」が知られています。
「三上」は、北宋時代の学者、欧陽脩が唱えた言葉です。
「3B」は、ゲシュタルト心理学の創始者、ヴォルフガング・ケーラーが述べた言葉です。
唱えた人は違えど、なんだか似ていて面白いですね。
私は、ランニングをした後に、この「三上」や「3B」を実践すると、よりこの効果が倍増するような気がしています。
例えば、走った後にシャワーを浴びたり、お風呂に入っているといいアイデアが、ポポンッと浮かんできてくれるのです。
頭の中の情報をほぐした後なので、点と点が結びつきやすいのでしょうか?
「今日は、どんなアイディアを思いつくかなあ」と少し期待しながら、いつも走っています。
【その3】 不思議な心の非日常を感じるため
走っていると、たまにですが、自分が普段の生活をしている時には感じられない、不思議な心の体験もできます。
以前読んだ書籍の中で、
「人間が狩猟採集民だった頃の名残で、獲物を狩るために走り続けると幸福感という報酬が得られるように、動物としてプログラムされている。」
という記述を見たことがあります。
そのためでしょうか?
走り続けていると、「今、私は生きるために走っているんだ」なんて、走ることへの強い使命感のような、野生に戻ったような感覚が湧いてくることがあります。
そのほかにも、美しい景色のなかを走っていると、「私は、地球と一体化している!」という高揚感も感じたことがあります。
そんな、自分の動物的な一面も感じることができて、面白いです。
新たな自分を発見した気分になります。
ランニング×瞑想=「ラン瞑想」
内向型の私にとってランニングは、身体を鍛えるというよりも、自分の内面と向き合うことができる貴重な時間になっています。
頭の整理や、心の平穏を保つためには、瞑想が良いと言われます。
ヨガと瞑想の関係性はよく知られている通りです。
最近は、瞑想✖️食事=マインドフル・イーティングなんて考えもあるそうですね。
瞑想のために、じっと身体を落ち着かせるのも良いのですが、
せっかちな私は、瞑想だけのためにじっと座っている時間を作ることがなかなかできません。
けれど、瞑想✖️ランニングにすると、心も落ち着くし、身体も鍛えられてまさに「一石二鳥」です(好きな言葉の一つ!)。
いつものランニングが、グレードアップして、きっと更なる充実感を得られると思います。
誰かのためでもなく、競争のためでもなく。
ただただ、自分の頭と心と身体のために走りにいく。
そんなぜいたくな、私のお気に入りの時間です。