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【コモディティ化】素直なだけでは生き残れない時代

ロッシーです。

あなたは自分が素直な人間だと思いますか?

私は自分が素直だとは思いません。

世の中では、素直さ=善だとされています。

しかし、それは素直さそのものが善だからというよりも、立場的に上のポジションの人にとっては、下の人間が素直なほうが「都合がいいから」という部分も大いにあります。

 ●先生だったら、生徒が素直なほうがいい。

 ●親だったら、子供が素直なほうがいい。

 ●上司だったら、部下が素直なほうがいい。

 ●政府だったら、国民が素直なほうがいい

自分の言うことに疑問を差しはさまず、従順に言うことを聞いてくれる存在は都合がよいですからね。

会社が素直な新人を好むのもそれが理由です。「つべこべ言わず言われたことをしてほしい」からです。

上司:「A君(新人)これやっておいてくれる?」

A君:「すみませんが、これをやる目的は何なのでしょうか?」

上司:(うわ・・・めんどくさいなコイツ・・・)

A君のような人よりも、「はい、やります!」と元気いっぱいに返事をする素直な人のほうが、都合が良いのです。

でも、そういう素直な人間ばかりでは社会も会社も発展しません。

とにかく上の方針に沿って、言われた通りに行動をしていれば成果が生み出せた時代なら、素直さは最強の武器になったのかもしれません。

しかし、今の時代はもはやそんな牧歌的な時代ではありません。

何をすれば成果が出るのかなんて分かりやすい答えはない時代です。かつての高度経済成長時代のような上げ潮環境とは全く異なるのです。

そのようなハードな環境では、素直さというのはある種の思考停止状態ですから、命取りになりかねません。

生き抜くためには、自分で物事の是非を判断し自分自身で思考する必要があります。ちょっとひねくれた見方をしたり、とことん疑問を持ったり、ゼロベースで考えたり、背景や目的について追及し、根本的な部分を見直すような思考回路が求められます。

でも、素直なだけでは、そういうことはできません。人と同じように考えることには適しているかもしれませんが、人と異なった見方や考え方をすることができません。

つまり、「ひねくれている人」のほうが今の時代では適していることになります。

ただ、そういう人は、組織において周囲の多数派である「素直な人」から面倒くさい奴、小うるさい奴、とマイナスの評価をされてしまいがちです。

だから、ひねくれている人が気を付けないといけないのは、「自分が素直な人である」という印象を素直な人達に抱かせることです。

素直の皮をかぶったひねくれた人。

こういう人を目指しましょう。

間違えても、本当に素直な人になってはいけません。

そういう人は見渡せばいっぱいいますから、コモディティ化してしまいます。

ひねくれている人は、もっと自分に自信をもって、さらにひねくれましょう。

もちろん、この記事の内容も、素直に受け取る必要はありません(笑)。

Thank you for reading !


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