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感想:三宅香帆さん「推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない-自分の言葉でつくるオタク文章術」

私がこのnoteを始めた一番の目的はまさに、「好きなもの・ことに関する言語化」です。

音楽を聴いたり、舞台を観劇したり、読書をしたり、映画を観たり、更にはトークイベントへ行ったりするのも私にとってはインプットなのですがなんだか最近アウトプットが出来ていないぞ……ということで2019年11月にこのnoteを始めました。
それから、探り探りではありますが現在の私なりに言語化しアウトプットをしてきました。

そんな中で見つけたのがこの本。

推しの素晴らしさを語る為に必要なのは語彙力や文才ではなくちょっとしたコツである、というのがこの本の主題でありそのちょっとしたコツについてが具体的に書いてあります。

ただ、ファンレターを書くのに使えるテクニックもあるよ、という感じの帯?表紙?ですが(kindle購入なので分かりにくいけど多分、帯かな?)、その点についてはそこまで具体的な言及がありませんでした。
どちらかというと、SNSでの発信についてが中心という感じ。

そして、他人の言葉(感想)を入れる前に自分の言葉でメモを取ろうという部分についてはまさに私が数年前から抱いている「他人の解釈や考察を入れたくない」というのと同じだな、と思いました。

なので、自分の言葉を持つという部分には大いに共感しました。

しかし観ている時には色々感じてるんですが後からそれをメモしておこうとしても結構取りこぼしてることが多いんですよね……。
更に終わってからそのまま友人とご飯に行ってしまったりすると余計に取りこぼすものは多くなるし、友人と感想を言い合うのは楽しいけど自分の感想もまとまりきっていない状態で友人の感想が入ってしまうのでなかなか……。
いや、ほんと、友人とご飯しつつあれこれ語るのは楽しいんですけど、他者の解釈や言葉を入れる前に自分の言葉でメモを残しておくって、思いの外難しいんだな、と思います。

なので、その部分の工夫が必要だなぁ。

ご時世的なアレで、規制退場があったときは待っている間にオフラインで使えるメモアプリを駆使してとりあえずブワーっとメモだけしておけたんですが、今はそれが難しい……。
ブロックの真ん中らへんの席だったらいいけど、通路横の席ですぐに立ち上がらずあいぽんポチポチしているのはすぐに劇場を出たい人からすると迷惑だし……。
悩ましいなぁ。

少なくとも、マイ初日の後はしっかり自分で感想をまとめられる環境になるよう調整したいな、とは思いました。

そして、この本の中では人と違う意見や論評みたいなことを発信するのは勇気がいることだけど大事なこと!という感じで書いてありました。
まぁ、それはそうなんですけど言葉えらびにもよるし、逆張りみたいな人も見かけるし。
最近、野ばらちゃん(嶽本野ばら氏)のそれいぬを読み返しているのもあって、自分の想いをそうそう容易く発信する必要もないしな、とも思っています。
愛は出し惜しみして使う。これ。
(このへんはまた別で詳しく書きます。)
なので、私は何を発信しないか、もとても重要だなぁと思う次第です。

子供の頃から読書量が多く読書感想文もさほど苦労せず、国語や現代文もそんなに苦労せず生きてきた私からすると感覚でやっていたことが分かりやすくメソッド化されているのは新鮮でした。
そして、逆にそういうものに苦労してきた人にも実践しやすいことを分かりやすく書いてくれていると思います。

是非、一度読んでみて欲しいです。


では、また。


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