雑談*存在の天秤の在処は己か世界か
作中の表現はフィクションであり、この世のすべてと関係ありません。
*b.o.
窓の外には灼熱の太陽が照りつけているが、遮光カーテンと冷房のお陰で部屋の中は静けさを保っている。布団に深々と沈み込むBを、Oは睥睨していた。いや、呆れた眼差しというべきか。Bの右腕は三角巾で吊られている。目に見える外傷はその程度だが、Bの顔色は悪く、顔をあげるのも億劫な様子であった。どろり、と輪郭が揺らめいている。
「二度目の臨死体験はどうだったんだ?」
Oが声をかけると、Bははじめて相手の