玉東町 池田道明さん由美さんご夫妻を訪ねて〜 反後のブログ
冷たい雨が降る中☔️いつもの優しい笑顔で迎えてくださった、道明さん由美さんご夫妻。
奥さま手作りのスイーツお惣菜、コーヒー☕️やお茶のおもてなしに、同行させて頂いている高橋信哉さんも、すっかりくつろがれてよかった😊
そしてさっそくみかんの木が残念ながら枯れてしまう害虫 長玉虫のお話からスタートした。「農薬を使い続けた畑では出会うことがない」長玉虫❗️
みかんの木を枯らしてしまうとても残念な害虫に違いはない。でもそれが農薬はもちろん有機肥料さえ使わない池田さんの畑にて、その生存が確認できるという事実。
ご理解いただけるだろうか。
虫や病気に悩まされ、ある意味仕方なく使ってしまう農薬は、その原因となる害虫や菌を殺すことはできますが、同時に益虫や人間にとっては有用な、でも名前もついていないような菌までもすべて殺してしまうことになる。そして何より、農家さん自身の健康も害する。もちろん食べ物としての安全性も危うくする。
その矛盾に気づき疑問をもち、いくつものある意味「失敗」の連続であっても、後で気づけばそれは「実験」と言えるかもしれないけれど、何年も何年も、試行錯誤を続けていくのです。そう何年も何年も。そしてやはり気付かされるのは、「答えは、自然界にある」ということ。
人にとって悪いことをもたらす物も、逆にいいことをもたらすものも、それは、やはり「人間から見た一方的な視点」
自然界を観察して、その仕組みが感じられるほど、やはりわかってくることは、全ては「バランス」なのだと。
(池田さんは、草を切らずに、倒してまわる。その究極は蔦、葛までも活用する)
(これは、お隣り。肥料たくさん与えてある。同じ時期にもう葉が落ちてるでしょ。樹木にいっぱいがんばってもらったけど、もうこの時期に葉を落とす。池田さんの10年も何も与えられていない樹木は、これからと言わんばかりに青々。同じ樹木。生活がかかっているからそこは分かった上で、やはり私は、どちらも同じ植物の樹木の立場に立ってあげたいと思う。)
人も自然の一部だからこそ、驕り高ぶらずに謙虚でありたい。
ただし農家さんたちは生活がかかっています。
特に野菜とは違って果樹の場合、苗木から何年も育て続けて、ようやく満足に実をつけ収穫できるようになった果樹が枯れてしまうということは、致命的です。
しかし「何本も枯らしてきたよ。この10年以上の間には」そう池田さんはおっしゃる。
そして「こんなことは、自分の環境だから許されたけど、、、これからの若い人には、味合わせたくはない。せっかく始めたのに、生活できなくなってやめてほしくはない。だから、月に1回の勉強会は続けていきたい」と。
なんて尊いお話しだろうか。
(お隣は薬も使われるから、防風林も必要。道一本隔てた池田さんの農園には、微生物、菌なども生物多様性が広がっている。)
日本は、1961年制定の「農業業基本法」から大きく舵を切った。「競争する農業へと」自給するのが当たり前だった日本の農業は大きく転換していく。
そして、60年という歳月は、日本人の常識を大きく変えて、そして病気だらけの日本人を生み出してきた。
しかし過去は変えられない。だから今、そしてこれから、私たち一人ひとりが、何を選択して、どう生きていくのか?その生き方を問われている。
1人でも多くの人と「共感」し合って、前を向いて明るく生きていきたい。そのためにも、自然栽培の農家さんのところへ、多くの方が訪ねてくださることを願います。一つの答えがそこにある。そして誰もが選べる生き方の指針がそこにあるのです。
その後、池田さんは、全農場を高橋さんに案内してくださって「次の世代への継承」のために、笑顔で対応してくださいました。
高橋さんも、池田さんご夫妻の芸術的な美しさ、生き方に感動して、そして「自然栽培」への興味「農家になりたい」という夢が具体化して行きました。
池田さん、冷たい雨の中☔️のご対応ほんとうにありがとうございました🙇♀️どうぞまた伺わせてください。よろしくお願いします。
反後人美
(池田農園の自然栽培実験農場。たくさんのみなさんが楽しんでいらっしゃる。)
(志のある若い人たちの生活を支えるために、イチジクをはじめとしたできるだけ早く実をつける樹を植えていらっしゃった。まさしく実験農場)
(実験農場に春が訪れる)
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