「冨田勲」とプラネタリウム 135億年宇宙の響き
かれこれ38年前。初めて冨田勲さんの音を、音楽の授業で聴いた。即、先生に「あの音楽はなんなんですか!?」と聞きに行った。すぐ、カセットテープに先生がダビングしてくれたので、擦り切れる程聴いた。それが冨田勲さんの音。
「ブー」と鳴る、一音の電子音を、
周波数を変え、倍音を重ね続け、
何と、この世に無い音から、
汽車の音、ソプラノの声から、バリトンの歌声までなんでも作り上げて、
その音で、クラシックのカバーから、
オリジナル曲まで作り、アルバムを出し、
世界を席巻し、
「音楽」も「音」も作り続けた「音のパイオニア」だった冨田勲さん。
シンセサイザーも、
今でいう、キーボードのような電子音の楽器がない時代に、
音の出る機械からツマミを回しながら周波数を変えて、一音から電子音で、声も、音も、効果音も作っていた。
2016年に宇宙に還られたけど、
動画などでも、いろんなものが残っていて、
その子どものような新鮮に全てを捉える、魅力溢れるお人柄と、
武勇伝と、
人間讃歌、地球讃歌、宇宙讃歌を柱にした愛と楽しさ溢れる「冨田勲」さんに触れることができる。
なんと今回はプラネタリウムで、
宇宙の星々と共に
会場いっぱいに鳴る冨田勲さんの音楽を体験できる。
音には前も後ろもない、と、
「サウンドクラウド」という、
まるで音の雲の中にいるような、
どこから音が鳴っているかわからない、
全方向からの音に包まれる体験をと、
音の収録方法、出力方向、再生環境にこだわり続け、
その体験を聴く側ができるような音作りと、
イベントを世界中で行っていた。
5万人から8万人も集めて行われた、リンツや長良川の河川での全方向からスピーカーで音を出し、
どこから音が聴こえているのかわからない体験ができるイベントとして行われた「サウンドクラウド」は、動画などでも、その熱量を垣間見ることができる。
そんな冨田勲さんの音を、プラネタリウムで聴ける。
そして、名曲「青い地球は誰のもの」が少年少女合唱団ではない、新しいバージョンで聴ける!
「カノン」という方が歌っている新しいバージョンだった。
とっても綺麗で、青い地球と宇宙に心を馳せる後押しをしてくれる透明感あふれるステキな歌声だった。
音楽の授業で聞いてから
音楽の授業で、冨田勲さんの話ができる日が来るとは思いもしなかったけど、
お会いしたことないのに、
最近まで個人のことは音楽以外、ほとんど知らなかったのに、
動画を見るとなぜか温かい気持ちと涙が溢れてしまう。
楽しかった子ども時代からずっと
冨田勲さんの音楽と、
音と、
共にずっとあったからだろうか。。。
冨田勲×プラネタリウム
葛飾区郷土と天文の博物館
「コズミック・ハーモニー 138億年の響き」
場所:葛飾区郷土と天文の博物館内プラネタリウム
上映期間:1月8日から3月中旬まで
(※番組が変更・中止となる場合があります。)
上映日時:土曜日・日曜日・祝日午後1時〜/午後4時〜、平日 午後4時〜
ぜひ^ ^
葛飾区郷土と天文の博物館内プラネタリウムの中のステンドグラスや、星々の時を刻むさまざまな展示物が、非日常を感じさせてくれます✨✨✨
noteのこちらでも、冨田勲さんが好きすぎて、冨田勲さんがずっと作りたかったという、宮沢賢治にまつわる作品のエピソードを書かせていただきました^ ^
帰り道には、ぜひ、ちょっと足を伸ばして浅草のおいもやさん「興伸」も^ ^
これだけを買いにいくレベル。
蜜に泳ぐ芋。
もちろんお詣りも(^◇^;)
久しぶりでしたが、ありがとうございました!
今日も皆さまにとって、楽しい時間が沢山流れていますように。
戸張碧月
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