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「お前みたいな女がどんなに頑張っても、この読モの女には敵わないんだよ」

この台詞は、Amazonプライムで配信されているドラマ「東京女子図鑑」に出てくるものだ。水川あさみ演じる綾は、田舎から東京に出てアパレル企業でキャリアを積んでいく。同時に付き合う男と住む場所をアップデートしていくストーリーだ。

自分の未来を主人公と重ねてみた

このドラマを観た時、「私も綾みたいな人生を歩んでいくんだろうか」と思った。私は田舎出身で地方の大学を出た。綾と同じく就職を機に上京している。職種も総合職だから、これからバリバリ働いてキャリアアップしていく、というのが今描いているビジョンの一つだ。

仕事で結果を出し、収入を上げ、素敵な男性と出会っていく。
そんなふうに生きていくのが楽しい人生だと思っていた、というか今でも思っている。

「お前みたいな女がどんなに頑張っても、この読モの女には敵わないんだよ」

この台詞は、主人公の綾が男友達に言われる言葉である。仕事で結果を出して社会的地位を手に入れたとしても、結局ハイスペックな男性に選ばれるのは”実家の太いモデルみたいな若い女”だ、という意味だ。田舎から出てきた私にはグサッとくるものがある。

大学時代、東京で就職活動をしていた時、私は衝撃を受けた。
大企業のインターンシップに行くと、そこらへんに御曹司や御令嬢、それこそ実家の太いモデルみたいな女がたくさんいるのだ。
ああ、そういうことなんだな。私みたいな女がどんなに頑張っても、きっとこの人たちには敵わない。住んできた世界が違うのだから、と。

私がこれからどんなキャリアを歩み、どんな場所に住み、どんな恋愛をしていくのかはわからない。ただ、田舎出身の庶民だということは一生変わらないのだと悟った私の人生、天井が決まっている。

綾のような生き方はしたくないという意見も多々見受けられるが「東京女子図鑑」、ぜひ一度観てみて欲しい。

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