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アダルトチルドレンという位置付け

私たちは思考の偏りや症状によって自分の状態を位置付けます。

適切な診断のもと専門家によって病名が付くことは別にして
自分は該当するだろうということで
アダルトチルドレン・毒親育ち・共依存
等の言葉を自分自身に当てはめて使っています。

その範囲は広域であり、自分がそう思えば位置付けをして良く、誰かに判断を仰ぐ必要もありません。私もSNSでアダルトチルドレン、機能不全家族出身と表記しています。

アダルトチルドレンだから、ついこういうことしちゃうよね
あるよね~というのも、もれなくあります。
多かれ少なかれ似通った傾向はあるので、共通項として笑い話になったり振り返ってあんなことあったよね~と話すのもいいものだと思っています。

また、この生きづらさはアダルトチルドレンだったからなんだ…と腑に落ちることで得られる安心感もあります。

ただし注意しなければいけないこともあります。
何か物事がうまくいかない時に、位置づけられたものを理由にしてしまい、現状を変えようとしなくなることです。

アダルトチルドレンだったからこうなったんだ
毒親育ちだからそうだったんだ

確かにその通りかもしれません。
人間関係がうまくいかないのも仕事がうまくいかないのも
自分のせいではなく、育った環境が影響しているから自分のせいではない

そうなんです。だれも悪くはありません。
仕方がないですもんね。

悪くないからといってそのままにしていて、同じような問題がまた起きてしまっても良ければそれでそれでいいんです。

でも、アダルトチルドレンというワードに行き着いたのは、生きづらさがあってそこから逃れたくネットで調べたり本を読んだりした結果だとしたら……現状を変えたいという気持ちがあるのだろうなと推測すると

生きづらさを少しでも解消していきたいのなら、そこは自分と向き合っていかないといけない部分です。

私自身、行動を実行できない言い訳をしがちですが、元をたどると変えたくないんですよね現状を。

変えることって勇気がいるんです。
トラウマがある部分だったり制限されてた部分だったらなおさら。

それに大変な思いをして育ってきたのに、どうして自分ばかりがこうやって変えていかないといけないの?と損をしてるようにも思ったり。

そういう自覚があればまだいいですが、多くの場合は変わりたくないという自覚がないまま無意識で出来ない言い訳をたくさん並べます。
この辺りは私自身もやることなので、よお~くわかります。言い訳をしているとはこれっぽっちも思わず出来ない理由が次々に口に出てくるんですから。

もちろん、出来ない理由を愚痴にだしてもいんです。大切なのはそのあとで

出来ない理由があるからと動かずにいるか
他の策を考えるか、次の案を行動するか
方向転換をしたり誰かの意見を聞いてみるか

選択肢は色々ですが、無意識でいるとこれらのことにも気付かすにいるのです。

無意識を自分で気付くのは難しいこと。カウンセリングなど外部の力が必要な部分ですね。

でもセルフカウンセリングをしている方にも出来ることもあります。
ひとりひとりの段階や気質によって様々なので、一律に当てはまるものを書き込むのは難しいですが。
出来ることを継続し、新たなことを取り入れて自分の許容枠を広げていくことが良いなと思います。
その新たなことの中にカウンセリングがあれば、今まで気付けなかった部分の自分を見れるようになるかもしれません。

本当の自分の姿を客観的に見れるようになってきたら、自分の位置付けしているものを自分を表現することのひとつとして受け入れながらも、囚われることなく生きれるようにもなっていきます。


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