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リセットボタンを押したら20歳の頃に戻りました

昨年1年、自分の残りの人生について考えてしまうことが多かった。
幸せって?
自分は本当はどうしたいのか?
深く深く考えてしまっていたのは、時間が有り余っていたからかもしれない。
人は暇だと、ロクなことを考えない。
ある程度忙しいほうが、精神衛生上は良いのだ。

持て余した時間を存分にダラダラしながら、自分探しをした結果、自立したいと思った。
結婚をして子育てに必死で、いつも家族ファースト。
自分のことは後回し。
そんな生活を20年もしてきたら、完全に自分を見失っていた。

今年、50歳になる節目に、自分を取り戻して、自分らしく生きたいと思った。

自分のしたいことって?
したいことある?

私は他人の機嫌に左右されやすくて疲れやすい。
できるだけ自分のペースで暮らしたい。
でも社会にも出ていたい。
まだまだ働いていたい。
広く浅い人間関係が心地よい。
お金も好きに使いたい。

あと何年生きられるかなんてわからない。
この歳になって、そんな現実を急に強く実感するようになってきた。

好きな時間に好きなものを食べて、できるだけ笑顔で暮らしたい。

一人で暮らしたい。

考えた結果だった。
家族のいる私が一人暮らしって。
世間的には理解されないんだろうな。
それでも今しかないと思った。
子供たちは手がかからない年齢だし、私は仕事を探すのもどんどん難しい年齢になっていく。

独身でずっと同じ会社で働いている友達を羨ましく思っていた。
自分の好きなものを買い、旅行に行く。
友達からすれば、結婚し子供を生み家庭のある私が羨ましいのだということもわかっている。

年明けすぐから仕事を探し始めて、とんとん拍子に決まった。
いろいろな仕事をしてきて、一番向いていると思う職種。
好きな街に暮らす。
後先も考えず、行動してみた。

仕事場の近くにちょうどいい家賃のマンションを借りた。
身一つで出てきたから、一から少しずつお気に入りを揃えている。

夫は納得していなかったと思う。
まるで家出娘の気分だった。
ずっと家族の為に働いてきた夫に感謝はしている。
これからは夫にも自分の人生を生きてほしいと思う。

やっと仕事も一人暮らしも落ち着いてきた。
思っていたよりも寂しくない。
好きな時間に寝て
好きな時間に起きて
食べたいものを食べたい時間に食べて
自分のお気に入りで必要なものしかない部屋。
控えめに言っても最高。

ふと、なんだか20歳の頃に戻ったみたいだなと思った。
短大を卒業して、親の反対を押し切って一人暮らしをした。
その為に家から少し遠いこの街で就職をした。
今の仕事は、その頃の仕事に似ていた。
ミニマムな部屋でミニマムに暮らしていた。
食べたいものは自分で作り、お弁当やお惣菜だって買う。

自分の好きを基準に選択していたら、まるであの頃の私。
そっか結婚する前の私か。
あの頃と違うのは彼氏がいないことくらい(笑)

今が幸せだと思える。
これからもそんな毎日を過ごしていきたい。


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