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新規就農者はなぜ失敗するのか

新規就農者5.4万人といっても…

75%は農家の後継ぎ。66%が50歳以上。
本当の新規参入者は、わずか3600人/年
政府は20億円の予算で新規就農を支援するも、
多くは結果を残せないまま辞めていくそう。

田舎暮らしでの自給自足にあこがれて

都会を離れ、自然の中で人間らしく生きたい…
昔からよくある都会人の現実逃避の構造。
ユニクロを着て、タイの種で作ったトマトを、
SNSに上げて、農業リア充をアピールする人々。
用意された商品の組み合わせで営まれる
自給的な暮らし = 資本主義の歯車そのもの

自分は田舎でお金を使わずに暮らしている?

農業は小さな経営でも成立するための、
大きな地域インフラの整備が進んでいる産業。
農業こそ他者の力を借りなければ成立しない職業
税金や地域の誰かが負担している公共財に
タダ乗りして生活しているだけでは、
とても自給自足とは言えない。
➔ 地域社会の一員として役割を果たすことが前提

失敗① = 自分を大事にしない人

体力・資金は十分で、意欲も準備も万端。
1年目から順調に滑り出し、営業活動も良好。
But。無理をする性格が災いを招く
高い目標を自分に課し、睡眠や食事を疎かに。
休まずに仕事をし続け、体調を崩してダウン。
弱音を吐けず、周囲の助けを求められない性格。
引きこもり~音信不通~離農に至る。
➔ 経営者の自分が労働者としての自分を奴隷化する

失敗② = 未来への自己投資ができない人

農業研修を経て独立就農。公的助成を利用。
指示された仕事は、辛抱強くこなす力がある。
But。学習意欲がなく、自分で考えられない。
何がわからないかが分からないので、質問できない
生活費には助成金を惜しげなく注ぎ込み、
お金が底をつくと、農業以外のアルバイト始める。
本業が疎かになり、離農へ。
農業のスキルを磨く覚悟と自己投資が足りない

農業は社会にとって絶対必要な存在なのに、
労働の大変さの割に儲かりにくいお仕事…
生易しい気持ちで新規就農をしてはいけない…



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