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性的マイノリティを受け入れる 5

先週の信濃毎日新聞に、
『知る・考える ジェンダー』
という特集記事にて、
長野県内企業の性的少数者に対する配慮が大きく遅れている調査結果が報告された

調査内容は、各企業において性的少数者に対する配慮が実施されているかどうかをアンケート形式で行なったとの事

5年前の首都圏に対する経団連の調査と同内容の調査項目を、信濃毎日新聞が独自に県内企業に実施したところ、
5年のタイムラグかあるにも関わらず、配慮している企業が首都圏に比べ3分の1しかないという酷い結果であった

以前から声高に叫ばれている『田舎ほど性的少数者への理解が足りない』という事実

私自身も経験から、都会とのギャップを強く感じている

都内では電車に乗っていても、スーパーやデパートで買い物をしていても、スカートを履いた男性に遭遇する事はままある
その男性がトランスジェンダーなのか女装なのかファッションでスカートを履いているのかはそれぞれであるが、それに対する周囲の反応は極めてニュートラルであると感じる
誰も後ろ指を指さないし、ヒソヒソ話をしている様子もない
悪い意味で言えば、他人に無関心なのか、特に揶揄する人は居ないようだ

田舎はどうしても仲間意識が強く、『村八分』になる事を恐れ、強い同調圧力が働くと見える
周囲の噂話に波風立てないように、何事も目立たぬ様に 隠れて行動する様になる

これはコミュニティの特質として、公共性や防犯上の観点からもメリットがあるのだろうが、マイノリティや新しい事を始める人などにおいては、非常にネガティブな要素と成る

実際 性的少数者や様々なマイノリティは都会も田舎も関係なく、同じパーセンテージで存在するはずである
また、世代間にも関係なく高齢世代も若者世代も関係なく、性的少数者は存在するはずである

だが、今だに『ウチの会社には性的少数者が居ない』とか『我々の時代にはそんな人は居なかった』等と言っているのは 無知がそうさせているだけであって、これらの取り組みに遅れを取っている一番の原因となりうる人物であると言える

もし、あなたが『私の知り合いには性的少数者が居ない』とか『我々の時代にはそんな人は居なかった』と思っているならば、今すぐ性的少数者について調べたり研修を受ける必要があるだろう

無知こそが一番の罪である

最近 ニュースなどで企業のお偉いさんが『SDG’s』とか『サスティナブルな』とか耳障りの良い流行りのワードを並べているのを聞くと、本当に理解しているのか、甚だ疑問に思う

今後は、性的少数者の対応すら出来ない様な企業は、人事採用においても企業イメージにおいても、どんどん取り残されて自然淘汰されて行くだろう

うわべだけのアクションでなく、真に企業内で理解され当事者に寄り添った対応がされていれば、自ずと良い結果を産み出し、長野県自体の繁栄に繋がるだろう

かつて『セクハラ』や『パワハラ』、『サービス残業』などは当たり前に横行していたが、時代は変わり、常識はどんどん刷新されてきた

この事からも、長野県内企業において、この『性的少数者に対する対応』は急務であると言える

無知こそが一番の罪である


                                                 ルーキー

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