論理古代史

1947年、松江市生まれ、本籍鳥取県。理学博士。本書は、物理学で涵養した論法がどこまで…

論理古代史

1947年、松江市生まれ、本籍鳥取県。理学博士。本書は、物理学で涵養した論法がどこまで記紀の論理体系を考究できるかを試みたのが始まりです。人間にとって論理は、本質を究明する重要な手段であり、最も重要な理念や直観力を支えるものです。ronrikodaisi@gmail.com。

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2024.8.24:第五部上「DNA縄文人」の通史概要(5-1.草創期~5-10.第29代欽明時代)

写真:ted hym (@ted_hym) • Instagram, Taamchai: Landscape of Flowers 花の風景 (xdomain.jp) 5.「DNA縄文人」である倭国部族同盟統括者の通史概要5-1.倭国草創期の「DNA縄文人」  日本列島の統括者は、圧倒的な人力、兵力、財力、輸送力、情報伝達力をもっていた「DNA呉越系倭人混血縄文人」である尾張氏、大伴氏、物部氏の三氏族に限られ、皆軍事も管掌していました。これら三氏族の始祖は、皆南海ルートの

    • 2024.8.16追補:2-6.倭国は世界標準の複都制

      写真:但馬国一ノ宮粟鹿神社 2-6.倭国は世界標準の複都制 古代の日本では、中国の周(紀元前1046年頃~紀元前256年)以後の王朝、朝鮮半島の高麗(918年~1392年)、古代ローマ帝国(紀元前27年~1453年)、等と同様に複都制が採られました。  倭国では、父系制政事統括者と母系制非政事統括者の同位共同為政体制であり、また、母系制非政事統括者の倭国と四韓の連枝という独自の状況に添った複都および陪都が設置されました。つまり、世界の父系制王朝の複都制と違って、先ず父系制政

      • 2024.8.10追補、4-2-2.九州の巨大カルデラ噴火

        4-2-2.九州の旧石器人や縄文人を死滅させた巨大カルデラ噴火  縄文時代の二つの巨大噴火によるその後の縄文人の東北地域への偏在の根拠と縄文人に関する従来の通説を翻す数々の新事実の概要を紹介します。  地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火形式を表す「破局的噴火」は、約1万年に1度は起こると地質学的にみられています。 氷河期の終わりの約2万9,000 年前に大噴火した「姶良(アイラ)カルデラの噴火」は、桜島を北端とする鹿児島湾の南半分の巨大な噴火口で、通称「姶

        • 2024.9.8<新版統合版>第四部下 記紀本史の第26代継体以降

          4-6.記紀本史の第26代継体以降4-6-1.記紀編纂者達の直祖の新羅金氏11世代・第26代継体  記紀編纂者達の直祖が新羅王族分国の金官加羅国出自の新羅金氏11世代・第26代継体(推測:450年頃生~539年頃歿)[=新羅葛文王立宗=高句麗第21代文咨明(ブンシメイ)王(在位:492~519年)=新羅第22代金氏智証麻立干 (在位:500~514年)=金官加羅国第10代(末王)金仇衡(キュウコウ)王(在位:521~532年)=西突厥の大葉護(ヤブグ:官名)吐務(トム)

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        • 日本書記・古事記の論理的事実とその論理体系
          6本

        記事

          2024.8.10追補<新版統合版>第四部上 雄略朝第25代以前

          写真:妻木(ムキ)晩田(バンダ)遺跡(鳥取県西伯郡大山町妻木1115-4)の四隅(ヨスミ)突出(トッシュツ)型墳丘墓 4.記紀の論理的歴史の概要4-1.記紀の論理的歴史の構成 先ず、記紀の論理的歴史の前に、本来の主役の4-2.「DNA縄文人」の歴史の概要を記します。 記紀の論理的歴史の概要は、記紀編纂者達が考えたと推察される歴史区分に分けて構成し、論理的事実を歴史の流れから再検証します。つまり、4-3.先史時代、4-4.倭国前史、4-5.記紀の神武朝から雄略朝ま

          2024.8.10追補<新版統合版>第四部上 雄略朝第25代以前

          2024.7.30<新版統合版>第三部 論理的事実を体系的に説明できる考察と結論

          3-1.倭国為政体制は、天上の四韓の第一位非政事為政者の母系制倭国『大后』と地上の父系制倭国政事統括者『大連』との同位共同統治  倭国と四韓を非政事為政した『大后、女王』は母系制を、政事統括した倭国『大連』と四韓の『大王』は父系制をそれぞれ独立に維持し、同位で共同為政した世界でも稀有な例です。  ただし、平安時代に、日本為政体制は、父系制のみの同位共同為政に変更されます。 3-2.天上の第一位非政事為政者の「母系DNA縄文人混血呉越系倭人」である母系制の倭国『大后』、そ

          2024.7.30<新版統合版>第三部 論理的事実を体系的に説明できる考察と結論

          2024.9.8<新版統合版 目次> 日本書記・古事記の隠蔽・改ざんされた論理的事実とその論理体系 

          -四韓の王統と連枝した倭国皇統の系譜体系の新しく開発した『DNA種族解析法』による科学的論理解析ノート- <注>記事と連動していません。タイトル表記は多少変更や修正があります。 写真:ted hym (@ted_hym) • Instagram -目次ーはじめに1.新しい解析法とその基盤の概要1-1.皇統系譜の解析における二つの基本条件 1-2.新たに開発した「DNA種族解析法」 1-3.日本人男性の主なハプログループ(Y-DNA)の種類と割合  表1.日本人男性の主なハ

          2024.9.8<新版統合版 目次> 日本書記・古事記の隠蔽・改ざんされた論理的事実とその論理体系 

          2024.9.5<新版統合版>第二部 記紀の隠された論理的事実

          写真:兵庫県西宮市の和邇氏の倭国始祖神の広田神社。 2.記紀の隠された論理的事実2-1.記紀の皇統の「DNA種族」 (注)男性は、Y-DNAで表記される核染色体遺伝子のハプログループ(遺伝子分類群)です。女性はミトコンドリア遺伝子のミトコンドリアハプログループ(遺伝子分類群)ですが、女性遺伝子は遺伝子数が少ないため種族・部族の分類に対応させられないので、女性は便宜的に同じ種族の男性の「DNA種族」・Y-DNAを援用して、「母系DNA種族」・「Y-DNA相当」の表記を用いま

          2024.9.5<新版統合版>第二部 記紀の隠された論理的事実

          2024.7.29<新版統合版>第一部:新しい解析法とその基盤の概要       

          (注)新版の統合版です。 (注)健康上から急いで投稿をしましたので、文の小さな訂正をしますので、ご理解をお願いします。大きな変更は、改訂表示をします。  四韓の王統と連枝した倭国皇統の日本書記・古事記の系譜体系を新しく開発した『DNA種族解析法』を用いた科学的論理解析ノートです。物理学で涵養した論法がどこまで記紀の論理体系を考究できるかを試みたのが始まりです。そして、史料歴史学と両輪をなす理論としての論理歴史学を試みました。人間にとって論理は、本質を究明する重要な手段であ

          2024.7.29<新版統合版>第一部:新しい解析法とその基盤の概要