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なぜAKBは乃木坂に敗れたのか?敗因を分析する

AKBの黒歴史vs乃木坂のスタート地点

2008年、秋元康はガケっぷちにいました。

当時、まだまだAKB48は弱小グループだったのです。
CDはだせども、数万枚しか売れない。

「CDがこれ以上売れないようならスポンサーから撤退させてもらうぞ!」

とメインスポンサーの京樂産業から【最後通牒】を叩きつけられた秋元康は禁じられた手段にでます。手負いのライオン状態です!

『禁断のコンプガチャ方式』

ムリです。
音楽をデータで聴く時代に「CDを売れ!」というのは
ミッション・インポッシブル(不可能な命題)です。

ならば、特典商法だ!
前田敦子と大島優子と~~ちゃんと・・・CDに各アイドルの特典をつけてすべてコンプリートするとさらなる特典がついてくる!
しかし、ガチャ(ランダム)方式なのでCDにだれの特典がついてくるかはわからない。

いっぱい同じCDを買わないといけない!

これは悪質商法として独占禁止法で禁止されています。
法律違反で罰則をうけました。

当時『Sony music』傘下のレコード会社DefSTAR RECORDSから
「AKBってCDは数万枚しか売れないし!法律違反まで犯すし!最悪じゃねーか!!」とブチギレられて【契約解除】を喰らってしまいます。

―—Sony music側が一度AKBを切り捨てた――

「おまえなんてもういらねーよ!」という契約解除でした。天下の秋元康にもこんな時代があったのです。
失意のどん底にいた秋元康は転んでもただでは起きない!

彼はアイドル史上にのこるノーベル賞ものの"2大発明"をします。

総選挙&握手券商法

アイドル史上2大発明=総選挙&握手券商法

アイドルに投票するために
アイドルと握手をするために

『同じCDをいっぱい買ってねええええええええ!』

コンプガチャで失敗したときと同じ悪質商法じゃねーか!とツッコミをくらいそうですが、秋元康は脱法の天才

コンプガチャは独占禁止法で禁止されていますが、総選挙や握手券商法は禁止されていないのです!!法律というのはほんの少し軸をズラすと禁止されたことがセーフになってしまうのです!
発想的には「賭博は禁止されてますが、パチンコの三店方式ならOK!」と同じ脱法の発想ですね。
この総選挙&握手券商法で一気にブレイクしたAKBは2008年の大声ダイヤモンドで一気に9万6000枚を売り上げ、上昇気流にのります!
レコード会社はSony傘下ではなくキングレコードに移籍しています>

―—Sony musicの手のひら返し――

AKBを一度は切り捨てたSony music。しかしAKBがミリオンヒット連発するほどの巨大商法になると手のひらを返します。
「やっぱり秋元康さんと一緒にビジネスさせてください!!」

秋元康からしたらブチギレですよ。一番苦しかったときに裏切ったヤツらが、金持ちになったらシッポを振ってくるわけです。

  ―—許せなかったのです――

秋元康が用意した"踏み絵"

秋元康は提案しました。
「逃した魚たち」というタイトルでSony傘下時代のアルバムをリリースしてくれたら、すべて水に流して許しますよ?
逃した魚とはAKB48のことです。
100万枚の売上を連発するこの巨大ビジネスを自ら捨てたSony music

「その恥を世間に公表しろ!」

という意味です。

なんと天下のSony musicがその通りに従います。敗北宣言に近いです。

上記の"踏み絵"でSony musicを許した秋元康は
彼らと一緒にアイドルグループを創設します。

  ―—その名は乃木坂46——


乃木坂46発足(AKBの公式ライバル)

乃木坂の当初のコンセプトはAKB48のシャドーキャビネット(影の選択肢)といわれました。

「会いたかったかもしれない」という上記の曲は乃木坂の黒歴史です。
もちろんAKB48の代表曲「会いたかった」のオマージュです。

「AKBの劣化コンパチブルキャラ!」

という使命を背負わされたのが乃木坂46のスタート地点でした。

今の全盛期の乃木坂46しか知らない人からしたら、信じられないかもしれません。信じたくないのかもしれません。

で、なんでここから乃木坂46はAKBに完全勝利したのか?

勝因①顔がよかった

秋元康が「乃木坂のオーディションを受けに来る子はレベルがちがった」と発言しています。秋葉原のドン・キホーテからスタートしたAKBと、天下のSony musicが始めた乃木坂ではスタート地点から天地の差がありました。

アイドルの本分をはき違えたAKB

上記写真は総選挙2位に輝いたSKEの須田あかりさんです。彼女はすばらしい努力家で、握手会でのファンにも女神のように愛する対応です。
しかし、ネット上の写真や動画では彼女の善さが伝わらないのです!
AKBでは「握手会・総選挙での売上」が重要視され
「パッと見てかわいい」というアイドルで一番大切な要素が無視
されてきました。
「AKBはブス!」といわれるのがこれが原因です。握手会での売上がすべてなんです!
ヲタクに「うわぁ」と引いてしまう美人ではなく
ヲタクに「大好きだよ💛」と愛してくれるブス
が上にたつ世界なのです。

これは動画全盛期の時代にはマッチしません。動画では3秒で良し悪しが判断され、須田あかりさんのすばらしい愛嬌が伝わりません!

"3秒"でお客さんの魂をひっこぬく美貌。

これが一番大切なんです!

勝因②神曲がよかった

Sony musicは音楽がウリの企業です。
「俺たちの神曲を AKB方式のビジネスにのっければかならず勝てる!」という音楽性への自負がありました。
実際に乃木坂の楽曲はとても素晴らしいものが多いです。

一方でAKBはさよならクロールなど「ミリオンヒットは飛ばすんだけど、別にイイ曲じゃないよね?」というアイドルの本分を無視した曲が多くありました。
お客さんも 善し/悪しを判定して買うのではなく、惰性で100万枚を買い続ける中毒状態になっていました。まさにシャブ漬け状態です。

勝因③業界1位が勝手に自滅(神セブン崩壊)

自動車を買うならトヨタ、投票するなら自民党
その業界の1位をとりあえず選ぶ人はとても多いでしょう。
業界1位と2位以下には大きなアドバンテージ差があります。

ではアイドル業界はどうか?
2012年に前田敦子(暴走状態)が卒業して以来

神セブンといわれた売上の主力メンバーが次々に崩壊していきました。

アイドルは年をとるもの。発足から10年ほどの年月がたちAKBはすでに高齢化の波が押し寄せていました。

ファンは人(アイドル)につきます。
新メンバーを運営が推しても・・・

別人が看板だけかけかえて商売してるようなものです。

世代交代に成功したアイドルグループは歴史上存在しないのです。モーニング娘もAKB48もそうでした。

さらに総選挙でのスキャンダル連発

2017年=須藤凜々花さんの結婚発表のバッシング
須藤凜々花さんがウラで男と肉体関係があったことで、アイドルファンを引退する人が続出!

2018年=松井珠理奈vs宮脇咲良
アイドル戦争!狂ったバッシング現象!
(1位をとった松井珠理奈さんが活動休止に追い込まれるレベル)

2019年=NGT48山口真帆の強姦未遂事件
(なぜか不起訴になったが、闇の深い性犯罪)

2020年=コロナショックで握手会が禁止
(※会いに行けるアイドル終了)

「総選挙」ってもう茶番じゃね??

という悪評が広がりました。
総選挙20位の須藤さんですら2000万円のお金を集めていたといいます。「若い女の子の夢を応援したい!!」というファンの敬意で総選挙は成り立っていました。
  ―—もしそれが茶番になったら――
AKBを支えていた勝因が音を立てて崩れ落ちていきます。

たとえば自動車業界からトヨタがいなくなったら?
政治の世界から自民党がいなくなったら?
圧倒的1位がいなくなったら2位以下に大きなチャンス
が舞い込みます。

勝因④Sony musicの天文学的な軍資金

乃木坂46はなんとメジャーデビューする前から『乃木坂って、どこ?』『Nogibingo!』と2つの冠番組が約束されていました。
テレビ番組というのは1つを1年間放送するだけでも膨大な予算がかかります。
深夜番組でも1本あたり300万円ほどが相場となります。
1年で50週放送するには1億5000万円。
2本の冠番組を維持するには3億円。数年で10億円近くかかります。

「新しいアイドル企画を考えました!数年で10億円予算つけてください!」

ってたとえば部下が上司に提案しても、通りませんよね?

なぜ乃木坂はこんなに軍資金があったか?というと天下のSony musicの社長北川直樹さんの 息子(北川謙二さん)が乃木坂を運営してるからです。

Sony music CEO 北川直樹
ドラ息子 北川謙二 ノース・リバー代表

「よ~し、パパ!大切な息子のためにがんばっちゃうゾ!」

といって社長のトップダウン方式で天文学的な軍資金が用意されました。
部下がボトムアップ方式で予算を勝ちとったのではないのです!
「Sony musicは乃木坂に社運を賭けています!」と社長みずからおっしゃるほどオールインしていました。捨て身のアタックでした。

だってドラ息子の運命がかかってますから!

この死ぬほどの援護射撃により、メジャーデビュー前から乃木坂46は冠番組2つを約束された必勝体制でスタートしたのです。

勝因⑤Youtube動画の乃木坂 vs 会いに行けるアイドルAKB(時代のパラダイムシフト)

上記は世界のインターネットのアクセス数ランキングです。
動画サイト、SNSがアクセス数の上位にきています。
つまり、ここにお客さんが何百万人もいるわけです。

乃木坂の冠番組2本体制はこのYoutube動画時代に大ヒット

乃木坂ファンにそのきっかけを聞くと

「Youtubeで乃木坂の番組をみたから」

という人が圧倒的に多いのです。(違法アップロードですがw)

◎AKB48は250人ほどの専用劇場がウリです。

◎乃木坂46は冠番組2本体制がウリです。

(何百万人が視聴します)
Youtube動画全盛の時代にどちらが勝利するかは明らかだったのです。

アイドルの善さって冠番組で多くを知るのです。
冠番組で笑ったり、泣いたりするしぐさにファンはハマるのです。
「会いに行けるアイドル」を武器にするAKBも250人しか楽しめない閉ざされた劇場では、全国の何百万人のファンには伝わらないのです。

さらに乃木坂はバナナマン(公式おにいちゃん)という高額なタレントまで毎週起用。どれだけ冠番組に予算を投入していたか、ケタちがいです。

パラダイムシフト(革新、時代の変遷)という言葉があります
Youtube自体が当初は400億円/年の赤字を7年間垂れ流し続けても世界最大企業のGoogle様が親会社の体力まかせでゴリオシしたコンテンツです。

新しい時代をつくる勝ち確定のコンテンツだから天文学的な初期の赤字にも耐えたのです。
Youtubeの動画全盛期に便乗しない手はありません。

勝因⑥選抜メンバーの固定

乃木坂では選抜メンバー/アンダーメンバーをはっきりと分けられていました。初期の楽曲では常に生駒里奈さんがセンターを務めていたことから「メンバー固定」は運営の金科玉条だったといえます。
これはわかりやすくてよかったです。

乃木坂の「生駒さん、白石麻衣さん、西野さん」といわれたら、すぐ顔が思い浮かびます。
(逆に乃木坂2期生の多くはアンダーメンバーとして選抜のステージにも立てず、日陰者になりやすい悲劇も生みました)

逆にAKBでは神セブン崩壊のあと、選抜メンバーが次々にいれかわり
「誰がグループの顔なんだよ!」
とお客さんからすればわかりません。
秋元康は「誰だか わからない子がAKBらしさ!」と豪語しました。ここでもAKBはアイドルの本分をはき違えました。

AKBは総選挙&握手会の2大発明でブレイクしたのであって、誰だかわからないほどメンバーを入れ替えたから売れたわけじゃないんです!
はっきりいえば秋元康の傲慢でした。

AKB48 坂口渚沙さん

AKBだってカワイイ子はいました。しかし、300人を超える巨大組織で、先輩がすでに根を張ってる。
カワイイ後輩をプッシュする(=大先輩をおしのける)のは失礼!!

高齢のアイドルほど、ファンに長年の根を張る。握手会でも売上が高い。
選抜に高齢者
が多くなります。
やはりAKBはアイドルの本分をはきちがえていました。

結局、カワイイ後輩たちを運営は
「プッシュしたいのか?」
推す気がないのか?
選抜メンバーもコロコロ変わって誰だか固定されないまま・・・
何がしたいのか?

一方、乃木坂はムリをしてでも死ぬ気で初期メンバーを推してきました。
社長が「社運を懸けてます!」と全力投球なのです。

どんな仕事でも、ムリをしてでも死ぬ気でやってるやつが

最終的に勝ちます。


結論

乃木坂がAKBに勝利した要因とは
①顔がよかった(3秒で魂をひっこぬく!)
②神曲がよかった
③業界1位が自滅した(神セブン崩壊)
④天文学的予算&冠番組2本体制
⑤Youtube全盛時代 vs AKB劇場(会いに行けるアイドル)
⑥メンバーの固定

第一印象(ファーストインプレッション)って大切なんです。
たとえば人間を6人殺した犯人が精神異常のために減刑されました。
裁判官が何千もの法知識をもっていても、「間違ってるだろ!」って
第一印象で感じることが正しいのです。

アイドルも同じです。
AKBは総選挙システムに傾倒しすぎてアイドルの本分を忘れていました

「かわいい顔、すばらしい音楽、アイドル番組」
アイドルで一番大切な原点に回帰した乃木坂。
そしてYoutube動画時代という時代の変化(パラダイムシフト)も大きな勝因でした。

私たちは過去の勝者ではなく、未来の勝者を常に探さねばなりません。

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