子供と母の、シンプルな法則

父の他界後、1人残された母にほぼ毎日電話しています。

最初はショックで歩けなくなったりしていた母ですが、
82歳にしてジムに再入会したりプールに行って歩いたりと
だんだん元気を取り戻している様子。

今日は朝にいつも行く草原から
朝の光と共に電話して話していると、

「A（下の兄）とR（兄の奥さん）が毎日のように来てくれてね、
マッサージしてくれるし色々買ってきてくれるし、本当に助かってるのよ。本当にありがたくて。。」

と心から感謝をしている様子で涙を流す母。

「パパがいなくなって寂しいけど、
パパの写真は毎日笑いかけてくれてるし、
あなたもこうして電話してくれたり日本に来て色々手伝ってくれたでしょ。そしてAが本当に優しく気を使ってくれてね。。」

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人生ずっと良妻賢母で頑張ってきた母、
過去には祖父母の介護をし、そして父の最後も

体力ギリギリまで父のお世話をし、
自分の事はいつも後回しにしていた母。
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その母がこんなにゆったり
感謝の気持ちでいっぱいになっているのを、私は初めて見たかもしれない。

「うわぁ、最高だね。」

と、思わず私も泣きたくなる。

「本当に、最高よ。本当に、こんなにしてもらって、幸せ。」

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え？幸せって言った？
え？最高って、心から言った？

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母がこんな風に言うのも、
初めて聞いたかもしれない。

決して不幸だった訳では無く、
逆にものすごく恵まれた環境の人生なはずなのに

《人を優先し、そのために自分の事なんて考えずにただ頑張る》

タイプだった母。

《弱さを見せる事が苦手で、どんな時も強く、子供に涙を見せる事なんてなかった》

母。

もちろん「幸せ」って言ってる時はあったけど、

こんな風に心から解放された感じで

心から「感謝」と「幸せ」

の気持ちを表現する母を電話越しに見て、

何だか色々な

家族的な過去の事が

全部全部溶け、

今私が見上げているこの青い空の彼方に

溶けて消え去ってしまった瞬間でした。

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母親が

楽で、幸せで、感謝している状態。

それは、娘の私にとって最高に幸せな気持ちにさせてくれるもの。

そんな姿を、こうして見せてくれて本当にありがとう。

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胸がいっぱいになりながら、

私自身もこれからも

自分のため、そして私の家族のためにも

感謝して、楽で、幸せな自分で居続けたい

と思う朝の時間でありました。

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きっと以前の母のようにね、

良妻賢母で、何でもできちゃって、
家族のために自分を横において尽くしているお母様方は沢山いると思う。

状況的に自由でいる事が許されなていなくて、
心が折れそうになりながらも頑張っていらっしゃるお母様方も多いと思う。

本当に素晴らしく、献身的なお姿に頭が上がりません。

そして同時に、そのうえで、

母親が幸せだと、
それだけで子供はこの上なく幸せだ

という、今回の体験で深く感じさせられた
このシンプルさをお伝え出来たら、と思って書いています。

「こんな風に、楽でもいいのね・・・。今、感謝と幸せでいっぱい。」

温かく、穏やかで、最高に和らいだ表情の母を想いながら。

Love,
Romi