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『ソロ戦争』#20 ソロの食事事情

自分の体験も交えながら女性の生き方について考え、結婚もせず子供も産まない「ソロ」としての生き方を模索するシリーズ。今回は、ぐっと生活に寄り添って、ソロ人間の食事事情について考えてみます。

「一日3食」は必要?


まず前提として、ソロと非ソロでは、食事事情が大きく違います。非ソロの場合は基本的に家族で食事をするので、きちんと一日3回食べている場合が多いと思います。お母さんが食事の用意を毎回する、という家が多いかもしれません。

一方でソロの場合は、食事をいつしようと自由です。もちろんきちんとした人は一日3回自炊とかしているのかもしれませんが、そういう人はごく一部な気がします。ソロは自分一人だけですから、買ってきたものを食べたり、外食したり、気が向いたら自炊してみたり、自由自在。食事時間や回数も自分のライフスタイルによって変えることができます。

私は最近、「一日3食」というのは多いのではという気がしてきました。とくに必要なさそうなのが、夕飯。その人のライフスタイルによっては夜にいろいろやることがある人もいるかもしれませんが、多くの人にとっては夜はお風呂に入って寝るだけのもの。そんなにエネルギーを使うわけじゃないのに、なんで夕飯を食べないといけないんだろう、とか思います。

非ソロの場合は、夕飯は大事な家族との団欒の場。単に「食事」という意味だけでなく、家族とのコミュニケーションの場ですから、必要といえます。が、ソロにとっては単なる「食事」。いらないといえばいりません。

寝る前に夕飯を食べると、消化せず寝付きにくくなったりするもの。夕飯を食べる時間があまりにも遅くなりそうな場合は、思い切って抜いてみるのもいいかと思います。お腹が空いていたらスープだけ飲む、とか。私は最近、お昼にボリュームのあるものを食べたときは、夕飯は抜くことにしています。夕飯を抜くとお金と時間の節約になります。

一人で入れる店・入れない店

外食においてソロは非ソロに比べ圧倒的に不利といえます。日本では牛丼チェーンやラーメン屋などのように、一人で気軽に食事ができる場所も多いですが、女性はなかなか入りづらいものがあります。しかし、一般的なレストランの場合、ランチだったら一人で食事する女性も珍しくないので、比較的入りやすいといえます。しかし、ランチだったら一人で入れるようなイタリアンとかでも、夜に行くとカップルばかりで入りづらいです。夜に一人で気兼ねなく食事ができるレストランって、すごく少ないと思います。

これも、夜は家族や恋人や友人などと一緒に食事をするのが当たり前という文化ならではだと思います。お昼は仕事をしている人が多いから、その流れで一人で食事する人も珍しくありませんが、仕事が終わった夜は家族や恋人とご飯を食べたいと思うもの。なのでソロが夜のレストランなどに行くと、おいしい食事の代わりに孤独を味わうことになってしまいます。

ソロの自炊問題

自炊もソロの課題の一つ。スーパーで売っている野菜とかはだいたいファミリーを想定していますから、量が多く、一回の食事では使い切れません。なので、一回野菜を買うと、複数のメニューを考える必要があり、面倒です。自炊に慣れていればささっと冷蔵庫にある材料で料理したりできるのでしょうが、そういう人もごく一部だと思います。自炊しようと思ったら、レシピを調べ、材料を買いそろえ、料理をしないといけません。結構ハードルが高いです。

しかし、面倒くさいことをあえてやることで、楽しくなったりもするもの。退屈なときには自分の好きな料理を自分で作ってみると、達成感も味わえるし、気が紛れます。

健康のためとか節約のためとかではなく、純粋に自分の楽しみのために自炊をしてみると、生活が豊かになる気がします。外食でお金を払ってそこまでおいしくないものを食べるより、自分で作って満足したものを食べたほうがましです。という私は最近夕飯を抜くようになったこともあり、朝ご飯くらいしか作っていませんが・・・。

パルシステムは結構楽しい

ところで私はパルシステムの組合員で、毎週カタログから注文しているのですが、これが結構楽しいです。生協ってそれこそ非ソロ向けという気がしますが、パルには「kinari」という夫婦二人を想定したカタログがあります。一人でも大丈夫な量だし、冷凍食品とかは二食入りですが個装されているので、好きなときに食べられます。

パルのカタログを見ていると、普段の自分ならまず買わないだろうものがたまにあって、面白くてつい買ってしまいます。その号によって特集があり、沖縄特集とか東北特集とか地方の特集だと、その土地の名産を注文することができます。最近だと韓国料理特集でスンドゥブや冷凍のユッケジャンクッパを、アジア特集でガパオを、東北特集で仙台の麩を買いました。今の時期だと早くもおせちとかが売ってます。まあ、私は年末帰省するので、おせちは注文しませんが。

家で横になってカタログ広げて、「これおいしそう」と直感的に買い物するのが楽しい。こうしてどんどん我が家のエンゲル係数は上がっていきます(笑)。



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