バチ上げ数学教師の言葉

ろみおは高2から進学クラスに入った。

成績も順調にトップを独占。

鼻が高々になっていた頃。

高3。数学の今までの比にならないくらい

バチバチに締められる数学の先生に出会う。

黒板綺麗になってないとブチギレ。

質問に3秒以内に答えないとブチギレ。

簡単な問題間違えたらブチギレ。

ブチギレてっぺんに達した時はゼロ距離説教。

学級委員だったろみおは高校で初めてその先生に泣かされた。

こんな高校のトップで何が凄いんや。

こんなレベルで満足してたら終わりだな。

そんなにろみおのこと嫌いなん？

なんて思うレベルに。

みんなに向けて発する言葉も全て自分に向けられてるように感じてた。

でも自分に関係なかったら無視すればいい話。

ひっかかってたってことは図星だったんだ。

そんなバチ上げ先生が授業中にふと発した言葉が

今でも忘れられなくて。というか

親の気持ちは大人になればわかるってこういうことか。みたいに。今わかって。

学歴とか稼いだ金とか、成し遂げた事とか、全部全部お前らから引っ剥がした時に

お前らに残るものがお前らの価値だからな。

高3の自意識過剰な僕たちは

はいはい。日本はクソな学歴社会ですからねー。

とかさ。超絶エセ日本アンチだったのよね。

わかったふりしてたけどわかってなかった。

でも今ならわかる。

今だからこそわかる。

深すぎて自分の人生の在り方を考えさせられる言葉。

おめーはどう在りたいんだ⁇

なぁ。もういっぺん考えてみろ。

ありがとう先生。今なら言えるありがとう。

くっそ嫌いだったけど、

ろみおの人生に大事な存在でした。