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例えば、真夏に東南海大地震が西日本を襲えばこうなるっていうシュミレーション、それにどう対応すればいいのかをみんなで考えるっていう小説。その1

小説『革命』より抜粋。

 真夏に西日本を東南海大地震が襲った場面。

 地震の揺れによる建物の倒壊と津波で数十分の間に数十万人が死亡した。    

 大阪の梅田と難波の巨大地下街が津波に飲み込まれ水没した。その映像は、国内だけでなく世界を震撼させた。
 中部、関西、四国、中国地方の西日本全域で甚大な被害が出ている。特に沿岸部は津波に襲われ、家が壊れ住む場所をなくした人が数百万人以上出ているが、いまだ正確な被害人数はわからない。
 当然、数百万人を収容できる避難所はない。避難所自体も壊れてる場所もかなりある。
 西日本の都市部の夜は三十度を超える熱帯夜で、クーラーなしでは眠れない。高齢者にとっては一日で命取りとなる。
 実際毎日、熱中症、脱水症での死亡者が日々何百人も報道されている。報道されても助けようがない。病院がない。病院はあっても道路も使えない状況では、病院まで運べない。
 薬がない。水がない。涼む場所がない。

 西日本という救助範囲の広さ、六千万人という被害者の多くに、支援や救助が全く追いつかない。
 それに地震発生後は、どうしても、倒壊家屋の被害者と火事、静岡、愛知、三重、和歌山、大阪、兵庫、徳島、高知の津波の被害者救助に全力を投入するので、ネットやテレビのその報道ばかりになっていたら、その数日間に熱中症で十万人ともいわれる人が亡くなっていた。

 〜本文より 終了

真夏に巨大地震がくればどうなるのか。現実味ある話ですもんね。

 2030年代に東南海巨大地震が来ると言われています。
 30万人以上が亡くなり、数百万の家屋が倒壊し、6千万人が被害を受けると言われています。
 それに誘発され、富士山噴火と首都直下型地震も起きると言われていたりします。
 それについては、予測も対策も検索すれば情報はいくらでも出てきます。

 しかし、怖いのはこの3つではないですよね。
 もし、真夏にその3つが起きればどうなるのか。
 熱中症で毎年5万人程度が搬送されるが、家が無く、避難所も足りなくて、電気が止まっていれば、どれだけの人が熱中症で倒れるのかわからない。
 その上、電車が止まり、道路も使えないところも多く、病院も被災していれば、熱中症だけでどれだけの人が亡くなるのかわからない。
 台風の時期ならば、西日本豪雨規模の災害が重なる可能性もあります。容赦なく、倒壊した家屋もろとも人も流してしまうでしょう。 
 コロナのような感染症が流行している時期ならばどうなるのでしょう。
 冬ならば、凍死もあるでしょうし、インフルエンザで病院に行けなければそれだけでどれだけの人が亡くなるか知れない。

 東南海巨大地震の後に、富士山噴火と首都直下型地震が来れば、西日本と東日本で自衛隊の救助や食糧支援をどう振り分けるかで対立も起きるかもしれません。
 
 そういう予測や対策やシミュレーションは目にしません。
 更に怖いのは、その後で、三つが同時期に起きれば被害総額が数千兆。今でも財政破綻が懸念されている国。財政破綻が起きればどうなるのでしょう。
 円が価値を無くし、食料を輸入に頼る日本では、飢餓が発生する可能性もあると思います。
 東京、名古屋、大阪の3都市が被災すれば日本の経済は壊滅的ダメージを受けます。
 復興には時間がかかるでしょう。
 日本が北朝鮮のような姿になるかもしれません。
 この記事は続きます。

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