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梯子

溢れおちる おちていく
記憶がぼろぼろと
かき集めることもできず
指の隙間から
あったはずのものが

何を手にしていたのか
周りも 自分の中も
それさえわからず
ポロポロと

はがれおちていく
メッキが剥がれるかのように
壁が崩れていくかのように
すくった水さえも
おちていくかのように

それでも


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