梟は闇に嘯く 第14話
月曜日の朝になっていた。
妙に意識は冴えていた。朝起きたときから、とてもスッキリした気分で、妙に清々しかった。学生服に着替えていると、母親が部屋の前を通りかかった。母は俺が学校に向かうことに驚いたようだったが、特に何も言うことはないまま通り過ぎた。
通学路を進むにつれて同じ学生が増えてくる。別にみんながキラキラした学生生活を送ってるわけじゃない。友達と楽しそうに通学路を歩く学生がいる一方で、うつむき加減で虚ろに学校へ向かう奴もいる。そんな奴でも、朝になれば律儀に学校に向かう。