誰でもコトバに力強さを!『伝え方が9割』(佐々木圭一 著)【読書記録】

アウトプットがまだだった本について、メモを残していきます。アウトプットしないと、忘れちゃうし、実践できなくて意味がないので、少しずつ。

超簡単に、箇条書きで、リマインドしておきたいことだけ書いていきます。また、仕事柄、これは生徒に話したら良さそうかも、という視点もはいっています。

以下ネタバレしていますので、未読の方は注意してください。

どんな本なのか ざっくり言うと

伝え方で変わることはとても多いのに、誰も鍛えていない 教育されない
武器になるのは資格(ありふれている)よりも伝え方
個人発信力が求められる時代である
伝え方が上手になるためには、センスや思いつきでなくて技術(コツ)が必要→本書で学んでいこう!

・ノーをイエスに変える技術

ステップ1 自分の頭の中をそのまま言葉にしない
ステップ2 相手の頭の中を想像する
ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる

「デートしてほしい」→「驚くほど美味しいパスタの店があるんだけどどう?」

※ さらに具体的に ステップ2の切り口7つ

① 相手の好きなことを出す
相手のメリットから先に話す
「前のお客様がでられるまでお待ちください」→「お時間がかかってしまうので、ごゆっくり御支度ください」

② 嫌いなことを回避するために、こうしようという提案
「芝生に入らないで」→「農薬がつくので芝生に入らないで」

③ 選択の自由を与える

④ 認められたい欲を刺激する
オーバー気味に認める言葉を

⑤ あなた限定
あなたにしか頼めない感

⑥ チームワーク化 
相手が必要ない、面倒だと思っていることは、一緒にやろうと提案 人と一緒であれば動くもの

⑦ 感謝 
ありがとうと言われるとノーと言いにくい

・「強いコトバ」のつくりかた

① サプライズ法
「!」「そうだ、〜」「実は〜」「すごい、〜」「信じられない、〜」
自分が驚いたときではなく、相手の心を動かしたい時に使う

② ギャップ法
伝えたいことと反対の言葉でスタート地点を下げて、ギャップをつくる
「事件は現場で起きているんだ!」→「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」
「これはあなたの勝利だ」→「これは私の勝利ではない、あなたの勝利だ」

本書に引用されていたジョージカーリンさんのメールが心に響きました。

③ 赤裸々法
伝えたい言葉に対する、自分のからだの反応を赤裸々に言葉にする。顔は?のどは?目は?息遣いは?血の巡りは?
普段使わないタイプの言葉で。言葉に生命力を与える。
「お腹がすいた」→「くちびるがヒリヒリ。お腹がすいた」

④ リピート法
伝えたい言葉をリピートするだけで記憶に残る。
「まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの」
「うまい うまい」
「人民の人民による人民のための政治」

⑤ クライマックス法
仕事柄、あ、これ授業で使えそうと本書で1番思いました。
人の集中力は20分。眠くなるのはやる気がないから、というのはただの精神論。途切れかけた集中力を戻し、再びスイッチを入れる技術。
伝えたい言葉の前に、事前にカウントダウンを伝えてあげる。

「これだけは覚えておいてほしいのですが」
「ここだけの話」
「3つのコツがあります」

聞き手の集中力は、聞き手のせいではなく、スピーカーの技術による!

・メールでもこれらの技術を使おう!

どんなに長文でも、出だしの1文だけは読んでくれる可能性が高い

出だしで使ったものと同じ強いコトバを最後にも使う

メールは感情30パー増しでちょうどよい

★ 読んだ後の自分

人を動かすのは、ルールではない。感動である。
それをつくるために言葉の力を上手く使えるようになりたいなと思わせてくれる一冊でした。

毎日生徒の前に立ち、「プレゼン」をしている仕事なので、すぐに使えると思えるアイデアがたくさんありました。さらに具体的な例やワークがあり、わかりやすい一冊。

ただ、全てのアイデアを頭に入れて実践するのは到底無理だと感じたので、私は、

□ 言葉選びの前に、相手の頭の中を考えるというワンクッションを挟めるようになること
(好きなこと、嫌なこと、感謝されたい気持ち)

□ サプライズ法、ギャップ法を授業中の言葉において使ってみること

□ 聞き手の集中力はスピーカーの技術によると心得て、授業の半分でスイッチの入れ直しができる活動、言葉を入れること

を本書からの収穫として意識するようになりました。

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