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【国際とは】第8回横浜トリエンナーレ


こんなにも感想が思いつかないトリエンナーレは初めてだ。

見終えた後、沈んだ気持ちになった展覧会だった。
作品の意味の重さ、を受け止めて気持ちが沈む、などはそれでも良いと思う。
大事な事だと思ってる。
明るい気分になるのだけが、美術ではない。政治的なメッセージも大歓迎だ。「代弁する表現」も美術の役割だと思ってる。

※追記
行ける範囲の人はぜひ行って実際を見て経験した方が絶対良いと思ってる。
見ないと何も始まらないから。
一個人の拙い感想で「見た気分」になられるのが1番勿体無いと思っています。



しかしなぜこんなモヤっとしたのだろうか?
うっっつすら透けて見える様な気がする運営の浅さ、建前が気になり始めると私は鑑賞に集中できなくなるタイプの人間だ。
そういう意味でも今後この芸術祭の行く末が気になってくる、そんな落ち込み含まれていた。


運営の声高らかに言う

「多様性」
「国際的(アンケートに仕切りに「国際的だと思いますか?」の質問があった)」
「子供と一緒に」(このコピーで広告めっちゃ出る)

って何なんだろうか。


重そうなリュックを背負ったままのお年寄りに会場のロッカーの案内を誰もしないこと?

「子供向けのワークシートあります(会場での配布はございません)」ってどういうこと?


(つまり「プリンター持ってるお家の子だけ印刷して持ってきて楽しむ事ができるよ!印刷の負担ができる家庭、若しくは学校の子だけ楽しんでね!」ということ?それとも「日々の育児忙しくても大変でも来場前にこのホームページ隅からすみまでちゃんと読んで予習して理解できた親の子供が楽しめるシートです」ってこと?ハードル高くないか?)

解説やキャプションは日本語と英語だけで「国際」なんだろうか?170カ国の「多様な」人々が横浜には住んでんじゃないの?

2カ国語。
見にくる対象者は日本語圏と英語圏ってことかい?


参考:こちらは東京国立近代美術館のキャプション



公式サイトには「わかりやすい解説」とあったけど何を持ってしてわかりやすいのだろうか?美術を見るのに慣れた人がわかりやすいということ?



自分が感じたことは主催者アンケートにちゃんと書いて送信した。
伝えるべきところに伝えたので届く、と信じたい。(形式上だけの「⭐︎アンケート⭐︎」になってないことを祈る)

20数年前の第一回目を訪問した時の感動は何処へ。

自分の感じ方のせいなのだろうか。


横浜美術館の再開館については、トリエンナーレ後、企画展や常設展が始まったらまた改めて訪問して書きたいと思う。

「途中でやめる」の山下陽光氏の作品。この考え方は笑いがあって少し救われた。
デカいな。
もう過去のテクノロジー呼ばわり…
こっち…見てる…
休憩は市役所第二庁舎にて
ツボな入り口
コーヒーしか飲んでないけど、いつかここでランチ食べたい


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