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前ももが硬ければストレッチ→で効果が出るわけではありません

前ももが張る。

それが気になる人はとても多いように思います。脚が太くなる原因の1つでもあるから、ここのストレッチはよく紹介されてますね。

前もものストレッチ

ただ、ほんとに前ももが張ってしまっている時、ストレッチくらいではどうにもならないことも多々。

もしくはストレッチして良くなったかのように思っても、また張っちゃったり、そもそもストレッチすることで痛いところがあったり。

今回はそんな人向けにおすすめのお話。

この座り方が心地良くできるかできないか

こちらの座り方。よく見かけるか座り方ですが、心地良くできますか?

何座りって言うんだろう

A
・何も感じない
・得意、どうってことない
・ストレッチされてる感がある

そんな人は、この先を読まなくてもいいかと思います。

B
・痛い
・膝がしんどい
・片脚だけでも、後ろに寝転べない

そんな人はこの先も読み進めてみてください。

できないには理由がある

この座り方って、ヨガでも出てきたりするんですよね。この状態で上体を床にごろんとしたり。

確かに、Aの人には何の苦もなくできたりするんですが(このタイプの人には異なる問題が生じます。いつかまた説明を)、Bの人にとっては、ストレッチというよりも、時に拷問に近く(私だけ?!)、痛めてしまう可能性も出てきたりします。

できなかったり、痛みが生まれるには理由があって、前ももの筋肉の1つ、大腿直筋がストレッチもままならないくらいガチガチ過ぎるんです。この筋肉、膝の前側も通過していくので、ここを無理やり伸ばすことで、膝が圧迫されて痛くなったりすることもあるんです。

ストレッチではゆるまらない??

ストレッチをする前に、ガッチガチの筋肉をゆるめてあげることが必要になります。

え?そのためにストレッチするんじゃないの?

と思う方もいるかもしれませんが、なかなかガッチガチの筋肉に、いわゆるよく見かけるようなストレッチはストレッチ度合いが強すぎてしまうんです。

劣化したゴムをイメージしてもらった時、むりやり引っ張ると切れてしまうのが容易に想像できると思います。

けど、引っ張る前に少し油分や水分をゴムにすり込ませてから、すこーしだけ引っ張ったら、少しだけでも伸びてくれそうな気がしませんか?

身体も同じ。

まずできること

ストレッチをする前に、ゆるめたい。けれど、普通のストレッチではゆるまらない。そんな時に何をすればいいのか。

まずは、これができるかチェックしてみましょう。

脚を前に投げ出して座った状態で、手で腿を内や外にコロコロします。

力入れずに、手で動かしてあげます!

・手の下で腿の筋肉に力入ってませんか?
・膝が正面の時をスタートとしたら、内と外、比較的均等に転がってくれますか?

この2点をチェックしながら、この2つがOKになるように、暇さえあればやってあげてください。

マッサージやストレッチの代わりにもなるので、脚が疲れた時などにもおすすめです。

もし、上記2点をクリアしたら、手でコロコロしなくても、同じように力を抜いたままコロコロできるかやってみます。

ここができるようになる頃には、少しストレッチがやりやすくなってるのではないかと思います!

よくある前もものストレッチ①

このストレッチ、よく見かけるかと思いますが、これ、グイグイ写真のように骨盤を押してもあまり前ももの筋肉は伸びてほしいように伸びてくれません。

股関節や骨盤をグイグイ前に押すのは要注意!


なので、次の写真の矢印のイメージで、たくさん骨盤を前に押し出すよりも、お腹から膝までが長くなるように。(膝が床に当たって痛いことがあるので、膝下にタオルを敷くのおすすめです)

物足りなさそうに見えるけど、
ちゃんとできるとめちゃ伸びます!

物足りなくなったら、後ろ側と同じ側の腕を上にぐいーっとお腹も伸びるくらい伸ばしてみましょう!

よくある前もものストレッチ②

こちらのストレッチの時は、まず、このポジションになった時に不快感や痛みがないことが前提です。(特に膝や股関節)

大丈夫なら少しずつ上体を後ろに持っていってみましょう。この時も、お腹から膝までがビヨーンと伸びていくようなイメージが大切です。

心地良いはずのポジションが心地良くない例

私も前ももがパンパンでした。子供の頃から骨盤がなかなか極度の前傾気味、おかげで腰椎は強めに反りがち。そのためか、短距離走だけは得意でしたが、気づいた頃には前ももが立派に。

そんな私がヨガを受けていて、上記に載せた、なんて言う呼び方がわからない座り方のポジションになった時の痛みときたら!膝が床から浮いちゃって割れそうに痛いし、腰も反るなと言われても反っちゃうし。

先生は「痛かったら片脚ずつでもいいですよー」と言ってくれましたが、片脚でも十分痛かったし、腰が反り反り…

両脚同時にやりながら、余裕で床に寝転がれている人を見てうらやましく思ったものです。

そんな私、前もものストレッチをしていなかったわけではありません。前ももがパンパンである自覚がありましたし、細くなりたいしで、ちゃんとヨガもストレッチもしていました。グイグイと

そう、劣化したゴムをグイグイしたところで、しなやかにはなりません。

何に気をつけるべきか

まずは、グイグイとストレッチを力まかせにしないこと。脱力できるようになる必要があるので、まずは今回紹介した脚コロコロをやってみてください。

そして、ここが大切!ストレッチがうまくいったとしても、前ももがガチガチな人にあるあるなのは、何をするにも力が入ってしまうということ。それによって、ストレッチやもしくはマッサージなどを受けて一瞬柔らかくなったところで、またガチガチになってしまうのです。

なので、いろんなところで、力が入ってないからチェックするところから始めてみましょう。

・立っている時
・前屈など脚を伸ばしてストレッチをする時
・座ってエクササイズをしている時

立っている時や前屈などで脚を伸ばす時、このタイプの人は膝に力が入りがちです。膝の力を抜いてみるのをおすすめします。(その時だけ、軽く膝を曲げるとかもあり)

座ってエクササイズをしている時というのは、知らないうちに踏ん張ってしまっていることがあるのが要注意です。
ここは座り方を気をつけるとなりにくくなるので、良かったらこちらを参考に。

前ももがガチガチになる理由と、それが嫌な理由

運動をしていても、していなくても、骨盤が前傾していても、後傾していても、前ももがガチガチになる人はガチガチになります。多くの場合、原因は使い方です。

上記したように、膝に不必要に力が入りすぎたり、ふんばりがちだったり。

そして、これで何が嫌かというと、

・腿の後ろ側(ハムストリングス)が活性されづらい

というところです。身体の背面の筋肉は、長い人生、重力下の中でスッと立っていられるためにもとても大切。ハムストリングスが神なわけではないけれど、使いたいところです。

そして、見た目的にも気になる人は多いですよね。

まとめ

脚がコロコロできるくらい、ゆるめられるようになること。

ここがおさえられたら、大方こっちのものです。ここが多分最初少し時間がかかります。(でも必ず、ゼリーのようにコロコロできるようになる時がきます)

その過程を早めるコツが、日々の癖に気付くこと。

力が入ってることに気付けるようになる
→気付いたら抜けるようになる

ここができるようになってくる頃には、脚コロコロもやりやすくなっているでしょう。

そこまでくると、ストレッチもやりやすくなり、ストレッチの効果も出てきてくれるようになります。

硬ければストレッチ。
…と思ってしまいがちですが、その前段階がある
ことを知っていると、とても効率よく、怪我なく、効果が出るストレッチをしていけると思います!

今回は前ももについて書きましたが、基本全身どこも同じです。ストレッチをグイグイやっても効果が出なかったり、痛みがある時は、その前段階をチェックしてみてあげてください。

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