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休校中チャレンジ~長唄三味線~15日目&「子育てwith長唄」回顧録

ついに歌舞伎座の舞台へ

2019年4月、杵勝会全国大会が歌舞伎座で開催されました。2日間の公演と言う、杵勝会あげての大きなイベントです。歌舞伎座の舞台に上がれると言う事もあり、全国から杵勝会の会員が大勢集まってきました。

前回の全国大会は博多座で行われ、4年ぶりの全国大会です。博多座公演は息子が子ども楽団の「供奴」で、直前に出演を拒否した因縁の演奏会です。(その時の様子はこちらに書いています)

あのトラウマを乗り越えるべく、また歌舞伎座の舞台に上がらせてあげたいという思いで出演を申し込みました。今回はもちろん、もうすっかり息子の相方となっている娘も一緒です。

息子はもう以前に唄った事のある曲でしたが、もう4人も前になるのでほぼ忘れていました。娘は全くの初めてでしたので、2人で一からお稽古です。

関西の同じ年代の後輩の子供達も出演すると言う事で、みんな集まり一緒にお稽古をして仲間意識を高め本番に向かっていきました。仲間がいるっていいね。

前回の博多座では、息子と同じ舞台に出れる予定でしたので今回リベンジ!と思っていましたが、今回は私はこの曲には出演していなかったのです。ガッカリしていましたが、届いた番組表を見ると息子と娘は大勢いる子供たちのど真ん中、センターをの位置ではありませんか。なんと目立つところに!
しかもその隣には私の弟、子供達の叔父である禄三がいてくれました。

リハーサルの時、知らない人ばかりいる中で弟が隣にいてくれたのはほんとに心強かったと思います。

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そして本番当日。今回は2人とも体調も良く、何もハプニングがないまま無事舞台へ上がることが出来ました。幕が上がる寸前、弟と子供達と一緒に記念写真。これを撮ったのはおじいちゃん。家族総出です(笑)

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娘の事を知ってくれている人が客席にいたのですが、歌声がはっきりと客席に響き渡ったそうです。杵勝会がアップしたYouTubeの動画でもそれが聴き取れます。https://www.youtube.com/watch?v=qRACrTW00Ac


出番が終わってからは緊張もほぐれて、着物のままはしゃいでいます。

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その後歌舞伎座の正面に行き、ここで唄ったんだよと教えてあげると「えー、そうなんや。」と今更すごいところで唄った事に気が付く子供達。

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博多座での痛恨を歌舞伎座で晴らす、とばかりに二人共唄い切った舞台でした。無事に終わってよかった。

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次世代への継承という意味だけでなく、お稽古を通しての子育て、父と子の時間。私の想いなどをお伝えし、感じて頂ければ幸いです。またアナログな長唄の世界、ネット配信など新たな試みに挑戦し、長唄の魅力を広めていきたいと考えています。宜しくお願い致します。