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使える受動態

仕事をしているときもそうですが、機器や装置のマニュアルなどを見ていても受け身の文章はとっても多いです。
これ日本語とはかなり感覚が違うのですが、日本語を組み立てる時にも結構応用が利くので覚えておくと便利かもしれません。

『僕はクッキーを食べる。』 と表現する時、主語は『僕』です。
あまり日本人にはない感覚ですが、クッキーを主語にすることもできます。
『クッキーは僕が食べた(僕に食べられた)。』

I eat a cookie.
これが受動態になると
A cookie is eaten by me.
のように動詞を過去分詞形にすることで主語が入れ替わります。

海外の人達とのやり取りでは、
・作業はどこまで進んでいるか?
・書類作成は終わったか?
・材料は手に入ったか?
などのように、物やイベントが主語になることがとても多いです。
そこは日本人の感覚と大きく違うところではないでしょうか。

He was not supposed to be in the office.
彼はオフィスにいるはずじゃないんだ。

I am surprised to hear that.
私はそれを聞いて驚きました。

もちろん、このように物やイベントだけでなく人の場合でも使えます。
ただ、この 2つの例文は主語を置き換えてはいませんので、上段のクッキーの文章とは少し違っています。

主語が入れ替わる例としては、

A car hit me.
I am hit by a car.
この文章では人と車、主語が入れ替わっていますが意味としては自分が車にぶつかったという意味です。
Hit という動詞は現在形も過去形も過去分詞形も全部同じ綴りですので変化していないように見えていますが I am hit の hit は過去分詞形です。

さて、重要なポイントです。
受動態を使う場合の鉄則です。主語の後ろには必ず be 動詞を付けましょう。
ここは間違ってしまうと全然違う意味に理解されてしまうことがあります。

They are colored people. (彼らは有色人種です)
They colored people.  (彼らは人々に色を着けた)

とこんな感じですね。
are があるかないかだけでまったく意味が変わってしまう一例です。

また、主語となる物(または出来事)は誰かによってそのようにされてしまうので、主語+be動詞+過去分詞+by(動作や人)で 1セットになるのが一般的なようですが、これは絶対ということではありません。
以下の魚のように意味はちゃんと伝わります。

this fish is cooked by me.  この魚は僕によって調理された(僕が調理した)。
this fish is cooked already.  この魚は既に調理済です

以下、色々な例文を挙げますのでこんな感じなんだと慣れてもらえれば嬉しいです。
受動態の部分(主語+be動詞+過去分詞)は太文字にしてあります。

My computer is totally damaged due to the water drops.
僕のコンピュータは水滴でダメになってしまったよ。

You are so frustrated by the over work.
君は仕事が多過ぎてイライラマックスだな。

I am tired.
私は疲れたよ。

This processor will be upgraded by you.
このプロセッサーは君が更新するんだ。

This message is sent by her.
このメッセージは彼女が送ったんです。

make sure the power cable is properly connected to the device.
 電源ケーブルが正しく機器に接続されているかを確認してください。

network connection will be established after the correction of IP address.
IPアドレスが修正された後でネットワーク接続が確立されます。


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