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絵本
先日、3号ちゃんを寝かしつける直前 いつものように
ねえ、絵本読んで
読み聞かせが大好きな彼女は、いつも寝る前にはこのセリフを言う。
いつもは読んであげるのだが、この日は疲れ過ぎていて どうしても読んでやる気力が出なかった。
読み聞かせなんて、”気力”というほどのパワーを使うものではないと思うが、私の場合は いつも全力で読む。怖いシーンは怖く、楽しいシーンは楽しく、そしてセリフは気持ちを込めて 全力で読む。
だから、結構疲れるのだ。
ごめん、今日は絵本なしで寝よう
この時の3号ちゃんのがっかりした顔には、本当に反省したが ”今日だけは勘弁してくれ” という思いが強かった。
中途半端に手抜きの読み聞かせはしたくなかったから。
じゃー、明日は2個読んでね!
なんともポジティブなお方なのだろう。
がっかりした気持ちをがっかりしたままで終わらさない。
ステキ!
そして約束の翌日。
今日は2個ね!
約束だもんね!
今日は怖いやつにする!
約束はわかるが、なぜ ”怖いやつ” という選択をするのか謎だったが
よし!いいよ!
寝れなくなるかもよ~
やる気満々の私を見てケタケタ笑う。
小学生の頃の学芸会では、劇で 何度か主役を演じてきた私の、俳優並みの読み聞かせを披露してやろう。
途中で やめてと言っても絶対に最後まで読んでやるからな。
そうして始まった怖い話。
普通に聞いている3号ちゃん。
何度も読んだ絵本なのに、普通に ”なんで” 攻撃を仕掛けてくる。
絵本を読んでやると、その感想やら疑問やらをその都度ぶつけてくる3号ちゃん。いつも通りの平常心を保っている。
1ミリも怖がっている様子なし。
そうきたか。
それなら2冊目はもっと臨場感あふれる演技を披露してやろうか。
黙って聞いていた彼女。
読み終わって一言
明日の朝ごはんは、パンがいいなー
おやすみ
えっ?
恐怖の欠片もないんですか?
それどころか、感想のひとつもなしですか?
呼んでって言ったのは あなたですけど。
本当に読んでほしかったのですか?
怖くなかったアピールのひとつでもしてくれりゃいいのに。
そうしてくれれば、追加で怖がらせる用意くらいしていたのに。
その後、5分もしないうちに寝息をたてる3号ちゃんの横で、ひとり反省会を脳内で繰り広げる父。
私の読み聞かせも まだまだだな・・・・・
次は泣かせてやる!絶対に!
トップの画像はギャラリーからお借りしたものです。
96nekotaro(黒猫T郎)さん、ありがとうございます。
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