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【マイプロ×公立高校④】インタビューから見えてきたもの②個人プロジェクトからチームへ。仲間がいる魅力とは?

この記事では、前回のインタビュー内容の続きををお伝えしていきます。

チームになったのは母の何気ない一言

Q:ふたりは最初別々のテーマを設定していたんですよね。どのようにチームになったんですか?

りんかさん:自分や友だちのプロジェクトテーマについて、帰宅後にお母さんに共有したんです。そしたら、あみさんのテーマとコラボするといいんじゃない?と提案があったんです。そのときは、「え?」と思いました。ちょっと自分のプロジェクトが否定されたのかもと感じていました。でも時間を置いて考えてみたら、その提案もいいかなと思い始めたんです。

あみさん:りんかさんから月曜日の朝にコラボを持ちかけられて、はじめは「どういうこと!?」と、どのようにテーマを掛け合わせるのか分からなかったけど、よくよく話を聞いたら納得感がありました。とにかく2人でめっちゃ盛り上がりました!

プロジェクトを進めるためには、まず実践者に話を聞いてみる

Q:チームになってからは、本格的にアクションを進めていくことになりますが、主体的に進めるために大切だと感じることはありましたか?

りんかさん人から話を聞いてみることから始まったのが良かったと思います。はじめはふわっとした構想だったけど、話を聞くことで具体的に自分たちができることが定まってきました。アドバイスももらえるので助かりました。

あみさんネットで調べることには限りがあるので、専門の人の話を聞くのが良いと思います。本当に現状を目の当たりに知っている、そんな生の声を聞くと衝撃を受けます!子どもの貧困の現状など、聞いていて辛かった・・・。

りんかさん:本当にこんなことあるんだ!とリアルに感じられました。最初(リアルな話に)ちょっと引くけど、響き方が全然違います。

あみさん実践している人の考え方や、意見を聞けるのでとても参考になります。

りんかさん:いろいろな手段が知れて、外部団体の方とお互いに応援し合いながらプロジェクトを進めることができるようになるので心強いです。

あみさん:自分たちのプロジェクト以外でも、関われる人や団体を紹介してくれて、今でも繋がって活動に参加しています。

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何度も悩んだのはチームとして意見をすり合わせること

Q:プロジェクトを実施する上で、どんな不安や悩み、困難がありましたか?

りんかさん:自分たちのプロジェクト内容が、高齢者と子ども、その他の大人にも協力をお願いする必要があるものだったので、コロナの影響についてすごく考えました。集まること自体が難しいので、最初に考えていた「料理を振る舞う」というかたちは怖いなと思っていました。

あみさんコロナのことがあるので、ギリギリでプロジェクトを変えようと提案しりんかさんを説得しました。意見のぶつかりもあったので、プロジェクトが進められるかなという不安もありました。

りんかさん大幅な変更をすると今までやってきたパーになるじゃん!と思っていました。でも、あみさんの提案が上手だったんです。説得されるまでは当初の計画で一回やってみてもいいんじゃんと思っていました。でも、あみさんが「やる内容は変わっても、根本的な(高齢者と子どもとの交流)ものは変わらないじゃん」と言ったことに納得しました。

進める中で分かったのは想定と現実は違うということ

Q:他にも困難はありましたか?

あみさんアンケートをとったら、想定していた結果とは異なる結果になったんです。そのときに「どうする?」と2人で話をしました。自分たちが思い込んでいたことと、実際の声の差を感じる機会になりました。コロナの影響で企画の内容を変更するときに、このアンケートの結果を活かしました。

りんかさん:結果が出た後、アンケートの質問項目を改善しました。

あみさん:初回のアンケートでは「子どもたちが好きですか?」という質問を「はい・いいえ」の二択で行ったのですが、いいえの理由を聞くことができませんでした。改めて聞けたからこそ、子どもが苦手な人でも一緒にできるかどうかを考えて、企画内容を高齢者にとって簡単なものにできました。

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苦手だと思っていたことがマイプロジェクトを通してできるようになっていた

Q:マイプロジェクトに取り組む中で、自分自身がどのように変化/成長したと感じていますか?

あみさん外部の方と話すのはとても緊張するので苦手だったけど、マイプロジェクトを通して、自分たちのやりたいことやプロジェクトの構想を説明しないといけなかったため、話すことができるようになっていきました。アンケートをとるときには頑張って話すようにしました。マイプロジェクトは自分が気になっていることを扱うので、楽しくできたし、協力してほしいという気持ちが強かったんです。

りんかさん:小中学生のときから、自分はコミュニケーション能力が低いと思っていました電話でアポをとったり人と話をする中で、実は自分は社交性がある方なんだと気づけました。また、あみさんの気配りや配慮を目の当たりにして、そうやって気配りするのが良いのか!と学ぶことも多くありました。

あみさん:マイプロジェクトを通して、社会人として必要な能力を実感できました。人に伝えるためのまとめ方、話し方を考えながらできたと思います。

りんかさん:今までも想像力が大切だと思うことはあったけど、どれだけ自分が思い描いていても、型にはまったままだと新しいことはできないなと感じました。相手の意見を素直に受け入れる姿勢が、プロジェクトを進める上で大切だなと感じました。

チームとして意識したのは互いの違いを活かすこと

Q:チームとして活動する中で、役割分担をしたり学びを深めるために意識したことはありますか?

あみさん:私はブレーキの役割だったかと思います。他にも、整理をして段階をつくる、プランをつくることをしていました。

りんかさん:私は猪突猛進タイプで、アイデアがどんどん湧き出ていました。二人でやっていると考えも違うし、自分と違うアイディアが出てくる。違うタイプだったから良かった!相手が自分みたいな人だったら危なかったと思います。

あみさん:考えていることを文字にしていたので、アクションについてどれが現実味があるのかを整理することができました。

りんかさん:私は記録をとる自信がないので、ボイスレコーダーを使用していました。メモしてくれたあみさんと認識の違いがあったこともあるので、すり合わせながらできました。

あみさん:話を聞きにいくときは、一人より複数名がいいと思います。一人ひとりの解釈が違うので。

りんかさん:土台となる考え方が違うと、同じ話を聞いていても違う捉え方をしているんです。アイディアも出やすいですし。

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これからマイプロジェクトに取り組む後輩へ

Q:これからマイプロジェクトに取り組む後輩へ、エールをお願いします!

あみさん:2年生は2回目なのでやり方が少しは分かると思うけど、1年生は不安があると思います。興味があること、気になることを書き出して、それを繋げることを大事にしてほしいです。友だちと話してみて、自分の好きなことや得意に気づけるようにするといいよ!

りんかさん:2年生で調べ学習にしかならなかったという人には、特にアクションを起こしてみてほしいと思います。そうすると、マイプロジェクトをより楽しく感じることができると思うんです。1年生は入学してすぐなので難しいと思うけど、仲間をつくって、マイプロジェクトの構想を練ることやアイディアを出していくのが良いかなと思います。意見を出すことは難しいと思うけど、その過程で仲間を見つけてほしい!

まとめ

ここまで、前半と後半2回に分けてインタビュー内容をお伝えしました。これからマイプロジェクトに取り組む方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

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