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あの先生なかなか協力してくれない...そんな時は具体的な役割を!

昨年度から沖縄県うるま市で始まったICTの取り組み。昨年はなかなか巻き込まれてくれない先生方もいらっしゃり、正直難しさを感じることもありました。

皆さんもあの先生なかなか協力してくれない...どうしたらいいんだろう...と頭を悩ませた経験があったり、そういう話を聞いたことあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?多くの先生方が、新しいことに取り組む際の進め方や関係性に困り感や難しさを感じていると思います。

今回の記事では、”先生を巻き込みたいときにやるべきこと” についてお話しします。
今年は先生方が前のめりで授業に取り組んでくださるように...!rokuyouが先生方を巻き込むために取り組んだことをまとめていきたいと思います。

なぜうまくいかなかったのか

そもそも昨年は今年と状況が異なり、部活で選択した生徒のみで取り組んでいました。今年は新たに「授業」が始まり、また昨年に引き続き「部活」でも行っています。

昨年はなぜ巻き込みがうまくいかなかったのか?それは、授業風景がイメージできなかったことにあります。「生徒たちがコレ(マインクラフト)をやることでどういう成長があるのか」分かりませんでした。私たちrokuyouも分からなく、先生方に明確に示すことができなかったのです。
結果、一部の先生方を巻き込めないまま部活を始めたのですが、進めていくうちに、マインクラフトを通して生徒たちが力を発揮することや成長する姿を目の当たりにしたことで段々と先生方も巻き込まれていきました。

授業風景や生徒の成長が目に見え、コレをやる意味が理解できたからこそ、今年は先生方がすんなり巻き込まれてくださったのだと思います。

※なぜどんな成長があるのか分からなかったのに進めようと思ったのか、進めたのか疑問に思った方は以下の記事を覗いてみてください!奇跡的な現場の事例を載せています◎

巻き込むためにしたこと

先生方を巻き込むためにしたのは、主に3つです。

①具体的な役割を渡す
②振り返り
③先生方のニーズを聞く

①具体的な役割を渡す
具体的な役割とは、テーブルファシリテーターです。
授業では、毎回グループを5人1組で分けています。そのグループに必ず先生が入ってファシリテーターをしていただきました。
どんな問いに対し、どんなファシリテートをしてくださいね」と事前に先生方に紙で配って伝え、先生方一人ひとりに "役割とやること" が明確にあるようにしました。

※ rokuyouではこのように先生に紙を渡してお願いしています。以下の3枚の画像を参考にしてみてください。

画像1

画像2

画像3

②振り返り
やったことのないファシリテーションに戸惑いながらも、具体的な役割をお願いすることで先生方が巻き込まれている感覚がありました。先生方の不安を少なくするためにも、2ヶ月に1回、プログラムが終わるごとに振り返りを行い、次の道筋や、やることの確認を行いました。

③先生方のニーズを聞く
昨年、授業を進める中で「どんな授業があるといいと思うか?」先生方のニーズを聞きました。学校のニーズ(こういう学習を子どもたちにさせたい)である「地域を愛して地域を学ぶ。地域調べみたいな学びをやりたい。」という想いをを盛り込んで今年は授業を行っています。

「巻き込まれている」基準

上記の3つを行ったことで「先生方が巻き込まれている」と感じている理由は、振り返りの際に「生徒の様子はどうですか?次は何をやればいいと思いますか?」と問いかけたときに、具体的なアイデアや進捗を共有していただけていること。

そもそも、振り返りのミーティングの場にきちんと参加してくれること自体が巻き込まれていると思います。

巻き込まれてくれない...と感じたらまずやることは2つ!

「先生が主体的にどうにかしないといけない場面を作る」
お願いした「役割を先生方がまっとうできるために必要な、明確な手順を示す」

まずは、「先生が主体的にどうにかしないといけない場面を作る」ことです。グループで分けられたら、"生徒たちと自分(先生)" という誰も頼る人がいない状況になります。「そこでファシリテーションをやる」というように、必然性のある役割をお願いすることが大事です。

そして、そのお願いした「役割を先生方がまっとうできるために必要な、明確な手順を示す」ことがポイントです!

おわりに

今回の記事では、”先生を巻き込みたいときにやるべきこと” についてお話ししました。一番大事なのは、具体的に役割をお願いすることです。当事者自身が自分ごととして考え、まずはやってみる状況を作ることこそが巻き込みのはじめの一歩になります。

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