一宮 るい

故に想念

一宮 るい

故に想念

最近の記事

優越感なんてきっと一瞬で消えるから

貴方が生きている間に遂げられなくても 貴方がやり始めたことを 良いと思って若い世代が継承してくれたら それはとても大きな意味がある

    • 夢で逢えたら。なんて

      夢で逢えたら。なんて幼気なティーンエイジャーじゃあるまいし 夢で逢えたら。なんて童話集抱えた女子学生じゃあるまいし 夢で逢えたら。なんて虫も殺さない三つ編おさげじゃあるまいし 誰だって本当に願うのは、夢から醒めたとき隣にいるのが君でありますように。だ

      • 右に倣って気色悪い。

        上を目指す人間なんて腐る程いらして 何人も頂上を見つめて昇っていく様は 狂おしくオゾマシイ。 それが素晴らしく、 希望に満ちているらしいけれど 勝手に頑張れ。 100より0.001の 誰も振り向かなかった隙間で息してますの。 ほんとはみんな秘めてるくせに 右に倣って気色悪い。 (あー嫌われちゃう)

        • 雨止んでも、その音は止まず。【リリック】

          この波(は)に集うは 虚ろめく春 出逢いと別れ繰り返し 鳴らすだけ 乾いていた願いは 胸に秘めさせ 逢えるまで 揺らぐんだ声 揺らいでもその先に 君がいれば それでいいから 一瞬で満ちた水面も この季節に輝くまで 消えない ザザめいている 心臓も 呼吸も 奏で友 ありえもしない情景 僕を蝕む様で 生きとし生けるもの 不覚、憎んだ。 震えてる 空白に 色落として また 染まれ 揺らぐんだ声 揺らいでもその先に 僕と 君と 雨と 今 降らして 4月に出逢

        優越感なんてきっと一瞬で消えるから

          雨の帰路 【エッセイ】

          僕は梅雨にいた。 春の陽気が落ち着き、湿気と気だるさのある気温が続いていた。 『憂鬱。』 最近はそんな言葉が僕の感情を支配していた。気温のせいではない。 僕は学生生活に飲み込まれている。 学業と部活動の両立というものに魅力を感じないせいか、自分がこの日々から何を見い出せば良いのか分からないのだ。 夢や目標は掲げるからこそ輝いて見えるらしい。でも僕は素晴らしいと感じる想いは、胸に秘めていたい。 それが怠惰や傲慢や一方通行から生じる感情だとしても、僕が素晴らしいと思えばその

          雨の帰路 【エッセイ】

          自虐的恋文。 【詩】

          おんぶして だっこして また明日。なんて言わないで ここにいて そばにいて また今日も。って言って

          自虐的恋文。 【詩】

          『未明』 【リリック】

          とてもとても楽しい お遊戯のあとで とてもとても虚しい ひとり終演さよなら 生涯 狂っていたい 面目 潰してみたい 口頭 尋問で人身売買  胴体 繋いでいたい 宣誓 布告しかない 共鳴 ふたりはいつも一緒 綺麗すぎて辛いから 少し汚されたくて 馬鹿みたいな血を吐いたの 溺れ役が君じゃないなら なにも要らない はいクズおわり 絶対うざいうざいうざい カレ絶対うざい 絶対痛い痛い痛い カノ絶対痛い Aーuーレディ? 3.2.1ーぎゃ。 What you 未  こんな世

          『未明』 【リリック】

          明け方、未明。【エッセイ】

          何時か分からない時間を泳いだ。 天井は薄暗く、カーテンの隙間から 侵入してくる冷たい風は私に明け方を告げた。 今日も私は女だった。 胸は膨らんでいて、アソコに男性器は配置されていなかった。 女という生き物がどれほど 自分勝手で面倒な性質を持っているか 女だからこそ熟知していた。 だから今日もそんな 厄介な性質を備えた生物として 生きなければならないことに 少し落胆した。 ぐちゃ。 生ぬるい塊が私の下部から 排出された感触があった。 私は今週月経の闇に囚われている。

          明け方、未明。【エッセイ】

          あんた誰

          右も左も同じ顔。 上も下も同じ台詞。 ぐるっと一周 見たことある 聞いたことある あれに似てる これに似てる これが流行り これは売れない 今の時代は もっとこうして あれは辞めといて ~ってバンドの~が ~の知り合いで 自分~なんですよ はじめてよろしくどうぞ。 ところであんたはどこの誰?

          みんな我慢してるんだからって言葉、アバタケダブラより怖い。

          みんな頑張ってる。 みんな努力してる。 みんな我慢してる。 だからお前もみんなと同じように、 足並み揃えて、人として、 成長の為に、耐えて、頑張って、 そしたらきっと良い未来が待っているよ⭐ そんな宗教が私のこと殺してく。 🦋🔪

          みんな我慢してるんだからって言葉、アバタケダブラより怖い。

          保健室は私の控え室

          学校生活って宗教的だ。 同じ制服に身を包み 同じ机に鎮座して 同じ教科書を見開く 先生という名の教祖が 現代法華経をつらつらと唱え始めた 私は今から50分間 この空間で教育の摂理に入り浸る 清廉潔白な顔したテスト用紙。 これが小テストなら大テストはきっと腹黒い。 回答欄に書き込んだ内容によって、私の現段階においての人間知能レベルを数字で提示されるらしい。 なにそれウケる。発狂しそう。 勉学はいつだって自分勝手だ。 教科書の正義と自分の感性は相反している。 共感を

          保健室は私の控え室

          無力な人妻

          深夜2時。 真っ暗な部屋で固定Wi-Fiの黄色い光が、瞳孔にガン飛ばしてくる。 スマホのブルーライトフィルターをONにして求人サイトを漁る。 昼間に見ればいいものの、この時間にならないと見る気が起きない。 『月収、勤務時間、未経験ok、平日休み』 優先順位を繰り返しつぶやきながら、画面スクロールを繰り返す。右手首が痛い。 頭の中には面談室。 スーツ姿の人事担当が私に問いかける。 『貴女は誰?』 ベッドの上に寝っ転がっている私が答える。『私は誰?』 最高のキャリアウーマ

          無力な人妻

          チーム量産型女子アナ風

          ①ナチュラルメイク ②清潔感のある髪色 ③フリルのブラウス ④パステルカラーのスカート ⑤上品な色のネイル 男ウケに特化した選抜メンバーはいつの時代も変わらない。 チーム量産型女子アナ風 どうぞ目指してください。 どうぞ増えてください。 真逆な私が際立つ為に。

          チーム量産型女子アナ風

          女子会ファック

          Start 19:02 1杯目 男の偏差値  2杯目 結婚願望 3杯目 理想と現実 お前の話はどうでもいい 飽きた飽きた聞き飽きた また始まった褒め殺し合い ほんとの自分はどこいった 4杯目 私こんなに頑張ってるのに 5杯目 私こんなに可愛いのに 6杯目 私がいちばん凄いのに お前の話はつまらない 疲れた疲れたもう疲れた まだ終わらない恋愛尋問 頼むからもう帰らせて 終電 0:35 

          女子会ファック

          感動ヒストリーに顔埋めて呼吸してる私の激情と、いちごのパンツに顔埋めて呼吸してる君への軽蔑

          『○○君って、小さいときにお父さんが家出てって、お母さんは男癖悪くて、新しい恋人ができる度に○○君ほったらかして遊び歩いてたんだって。』 ○○君って誰?ああ、新入社員。 『新しいお父さんにDVされて○○君の手首にある赤い点々、あれ煙草の焼き跡らしいよ。』 へえ。壮絶な過去ってやつ。 『かわいそうだよねえ、だからあんな大人しくて虫も殺さないような顔になったのかね。』 色白で華奢な身体。 弱々しく悲しげな表情。 人見知りって顔に書いてある。 でもどこか懐かしさを感じる

          感動ヒストリーに顔埋めて呼吸してる私の激情と、いちごのパンツに顔埋めて呼吸してる君への軽蔑

          色づけされる唇と口づけされる君

          ファンデーション、フェイスパウダー、 アイシャドウ、アイペンシル、アイブロウ、 マスカラ、ノーズシャドウ、ハイライト 全部ドラッグストアで購入される私のコスメ達。唯一、リップグロスだけはデパコスで購入することにしている。 新宿西口、小田急百貨。 女の香り漂うコスメフロア。 美容店員に紹介されたのは、右からティント、リップグロス、リップスティックの3姉妹。 『何色がお好みですか?』 私に似合う色は赤だと思うんですけど、 ていうか私に似合う色は赤なんですけど、 『..

          色づけされる唇と口づけされる君