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1冊の本から広がる世界

この本は、インスタで紹介されているのを見て興味を持ち、Web上で自分の認知特性テストをしたあと、さらに深く知りたくなったので購入しました。

※この記事は、こちらの本から学んだことを中心に、独自の見解を入れて書いています。

人間には生まれながらにある程度決まっている認知特性があり、それは「視覚優位」「言語優位」「聴覚優位」の3タイプに分かれるそうです。さらにそれぞれのタイプは2つに細分化されるので、全部で6タイプということになります。
こちらが私のテスト結果なのですが、「言語映像タイプ」と判定されました。このタイプは一言で言うと「文字や文章を映像化してから思考するタイプ」とのことです。どうやら私は、情報を耳から得るよりも、文字になったものから得た方が理解しやすいタイプのようです。さらに私の場合は「写真・カメラアイタイプ」の点数も割と高めに出ているので、とかく「イメージ」というものが理解を助けるタイプなのかと。はい、納得です。

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ご興味ある方は、こちらでご自身の認知特性を確かめてみてくださいね😊

この「認知特性」というものを知って感じたのは、それぞれの認知特性の特徴に合わせて学習の仕方を変えれば、効率的に力を伸ばすことができるのでは、ということでした。物事の記憶の仕方には認知特性による得意不得意があるからです。ただ、最終的な目的達成のため(例えば英語を話せるようになる、ということ)には、得意不得意に関わらず頑張らなければいけない過程があるのでは、と思います。

また、人間には元来備わっている様々な能力があり、その能力の中でも「ワーキングメモリー」と呼ばれる一時的に情報を脳に保持し、処理する能力が、学習と強い関連があると分かりました。言葉は聞いたことがあったのですが、すっかり忘れていました。(この「忘れる」という現象については後述しております。)
特にも「聴覚的ワーキングメモリー」は言葉で聞いて理解し、それに合わせた対応をするために重要な能力なので、英会話の上達には欠かせない力であると感じました。

ワーキングメモリーの大きさは人によって多少の差があるそうです。この力が弱いと、いろいろな情報刺激に引っ張られて1つの物事を完了できなくなってしまいます。このことにより、同じく人間の能力の1つである「遂行機能」にも影響が出てしまいます。目に入ったものが気になって、他の作業をしている途中に手を止めてそちらを始めてしまい、本来やるべきことがなかなか終わらない…ということが起きます。はい。これも私のことです💦

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ワーキングメモリーに入った記憶は、脳が「要らない!」と判断すれば捨てられてしまいます。つまり、忘れます。逆に「必要!」となったものは大脳新皮質に送られて「長期記憶」となるそうです。ということは、いかに身につけたいことを長期記憶にするかが大切です。

こちらの本では、記憶力を伸ばす10の方法についても紹介されています。そのほとんどがこれまでの学習経験と重なっていましたが、脳の働きと結びつけて説明されていることで、大いに納得することができました。特にも「脳を活性化させる」ことが大切で、そのためには有酸素運動が脳の血流を良くさせるので有効だという話は、運動不足の私にとって耳の痛い話でした。同時に、運動も「頭の働きのため」と思って頑張りたいな、という気持ちになりました。(なにせ運動音痴なもので、できることからやります)


さて、英会話も読み書きの英語学習も、ワーキングメモリーを鍛え、物事を長期記憶に移行しやすくできれば、より効率的に進歩させられるのだと思います。ただ、これには大前提となるものがある、ということもこの本を通して学びました。それは、どんな認知特性の人も能力が発揮されるには順番がある、ということです。

この本の中で『前頭葉機能不全 その先の戦略』(立神粧子著・医学書院)にある「神経心理ピラミッド」が紹介されていました。元々は、脳出血などで前頭葉を損傷してしまった患者さんの認知機能の回復を図るためにつくられたものとのことですが、ざっくり言うと、能力を発揮するためには「意欲」が土台として必要である、ということです。この本『医師のつくった~』の著者である本田氏は、意欲の土台にあるのは「元気な身体」であるとさらに付け加えています。

やる気が起こらないと、その先に何も生まれない。だから「目標設定」や「目標達成後の自分を思い描くこと」、やる気を出すために身の回りを整えること(環境や勉強道具など)が大切なのだと思います。

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そんなこんなで1冊の本から多くを学び、「意欲」というところにつながった時、コーチングやティーチングに「ワーキングメモリー」「長期記憶」「神経心理ピラミッド」さらには「認知特性」というキーワードを絡められるのではないかと思い、もっと深めてみたくなりました。つまりは、脳の働きをふまえた根拠のある問いかけや学習法の提案をしていけるようになりたい、と思ったのです。(間違っても、これはマインドコントロールなどの類とは違います。一応。)

これまでの学習経験や指導経験から、難しいことを考えなくても常識的に分かる、感覚的に分かる、という部分もあるのですが、根拠が自分の中で腑に落ちるとより一層説得力を持たせることができるだろうと思っています。

そして早速本屋で「脳トレ」系のコーナーを覗いて「ワーキングメモリー」というキーワードで購入したのがこちら。

そして、タイトルと「脳に対する弊害」という観点からこちらも購入。

どちらもとても興味深く、学びがたくさんありそうです。読み進めるのが楽しみです。

過去最長記事かも。ここまでお読み頂いた方、ありがとうございました!



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