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息子に感動した話

かなり久しぶりの更新です。うちの学校のPTAですが、相変わらず日本一緩いんじゃないかと思うほど大きな出来事はありませんでした。
一人一役制度はなくして「活動エントリー制」にしたのですが、約4割の保護者の方がエントリーしてくれています。PTA会費の納入率はほぼ100%で、運営側が驚くほどの協力体制です笑 
次回、きちんと更新したいと思います。

さてタイトルですが、一昨日の夕方に担任の先生から電話がありました。「息子くんが今日泣きながら私に学校に行きたくないと訴えてきました」ということでした。話を聞くと、息子のクラスでは空前のカナヘビブーム(小学生男子あるある)が起きており、男子の中では捕まえ方や飼い方、餌のバッタ捕獲方法などなど、いろいろな論争が起きているようです。
そこで「Sくん」が登場します。Sくんは息子とは前から仲良しでおっとりとしたとても優しい子です。お母さんは息子3人を育ててる、すごく素敵なお母さんで、私も大好きな方です。
そのSくんのカナヘビの飼育方法が、他の男の子たちと違うという話から始まりました。他の子は何人かでSくんに「それは違うよ!お前はダメだな、もうクビだよ、クビ」(カナヘビ飼うメンバーで会社を作ってるようです…えぇ、これも男子あるある)と言い寄ったそうです。
それを見ていた息子は時間を見計らって担任の先生に言いに行ったそうです。みんなに責められているSくんの様子を見ていた息子は、Sくんに投げかけられている言葉がとても荒くてとても苦しくなったそうです。仲良しの友達が目の前で苦しんでいる、そんなクラスにいるのがとても辛いと思ったようです。そしてその苦しさから涙があふれてしまって、先生に上手く伝えられなくなって「学校に行きたくない」という言葉が出てしまったというのです。

翌日、Sくんは登校拒否となりました。
先生は息子から話を聞いてSくんが休んだ日に言い寄った子達を集めて放課後に話し合いをしました。
先生は気づけなかった悔しさ、悲しさ、いろんな感情が溢れてかなり泣いてしまったそうです。その姿を見て話し合いに参加した子達はとても反省した様子だったと聞きました。その話し合いが終わってから、先生は息子と二人で話す時間を作ってくれました。そして、先生に報告してくれたこと、友達を思うと涙が出てしまった心はとても素敵なこと、これからも誰かが困っていたら助けてあげてほしいこと、いろんな話をしたそうです。照れ屋の息子は、「ふーん」言いながら目も合わせず。でも最後には納得して帰ってきました。

そして先生はその話をSくんのお母さんにもしたそうです。お母さんは息子の事をよく知っているので直接息子にお礼を言ってくれました。「Sを助けてくれてありがとう、友達でいてくれてありがとう」と涙ながらに話したそうです。息子はまたもや「ふーん」と顔も見ず返事をしたそうですが、「Sとまた遊んでいい?」と嬉しそうに聞いたそうです。

正直、驚きました。
確かに「おかしいと思ったこと、困ったことは助けてって先生に言うんだよ」「誰か困っている子がいたら助けてあげるのよ」と言い聞かせてきました。それを本当に実践してくれたことに私は感動しました。
直接文句を言った子に言い返すと今度は自分が言われるかも、と恐怖を感じて、だけどどうにかしたいと思って先生に訴えたことは正解だったと私は思います。自分ができる範囲で「これはおかしいんじゃないか」と思ったことを声に出す、助けてもらう、小さい息子ながらに考えて動いたことがお友達を助けたことになって、言い寄っていた子達にも「人を傷つけることの簡単さ」を教えることができたと思います。

とても長くなりましたが、いつもは甘えて赤ちゃんみたいな息子も、友達を助けられる男の子になったようです。この出来事はどうしても残しておきたくてここに書きました。
子育てに正解はないし、自分が生きている間には正解だったかどうかもわからないけど、今のところ息子は優しく育ってくれたんだなと少し自信が持てました。

さて、次回はうちの学校のPTAについて緩すぎる現在の状況を記録したいと思います。


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