見出し画像

栃木県の魅力度はなぜ低いのか

[要旨]

現在は、市場が複雑化しており、マスマーケティングよりも、ワントゥワンマーケティングが適する場合が増えています。したがって、顧客から、直接、会社が評価されるようにするよりも、会社の構成員が、個々に評価される戦略をとることが妥当な場合が多くなるでしょう。


[本文]

作家の安田佳生さんのポッドキャスト番組を聴きました。番組の中で、安田さんは、先日、公表された都道府県魅力度ランキングは無意味ということをお話されておられました。その理由は、最下位の栃木県には、餃子で著名な宇都宮市や、リゾートとして有名な那須高原など、魅力の高い地域があるので、栃木県の魅力度が最下位というのはおかしい。

ただ、複数の地域を含む県の評価は、栃木県にある魅力ある観光地を評価することではなくなるから、栃木県の評価は下がってしまう、というものです。そして、安田さんは、これは、会社の事業にもあてはまり、会社が評価されるよりも、会社で働いている一人ひとりの従業員が評価されることで、会社の業績も高くなるとお話されておられました。

私は、事業の内容によっては、会社が、直接、評価されることの方が望ましい場合もあると思いますが、現在は、安田さんのような考え方が当てはまる例が多いと思います。なぜなら、いまは、マスマーケティングよりも、ワントゥワンマーケティングの方が効果が得られやすい時代だからです。したがって、これからは、会社は、直接、会社の評価を高めることよりも、従業員の能力を高めることに注力すべきと言えるでしょう。

2021/11/25 No.1807

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?