【読書感想文】今村翔吾/八本目の槍
*ネタバレを含みます。
戦国・安土桃山時代に活躍した賤ケ岳七本槍それぞれが佐吉こと石田三成を客観的に見ながらストーリーが進んでいくオムニバス小説。全七章から構成される。
そうとは知らずに石田三成が主人公の物語だと思っていたので、少し意外だった。
最初は虎之助こと加藤清正の話から始まる。
朝鮮出兵の様子や、それを後方支援する佐吉との絆が描かれる。
4章の助作こと片桐且元の話が切ない。
佐吉から関ヶ原の後のことを託されたが、淀殿や大野氏から謀反を疑われる姿。そして、七本槍と