見出し画像

恋愛はガソリンだったけれど

歳をとったなと思うことに、新たな恋を探そうと言う気力がなくなった、
と言うことがある。
人気のポッドキャスト、オーバーザ・サンでも話題になっていたが、
足がもつれる、本当にそうだと思った。
恋愛していない自分は何もない、
ぐらいに思っていたし、
激情を駆り立て、発狂するような恋愛をしてこそ私なんだと思っていた。
しかし、それはただの勘違いだったことが最近わかった。
いや、勘違いというより、
やっと分別のつく大人になったというべきか。
恋愛にかけるエネルギーが減ってしまったこともある。
その分何に向いているかといえば、「自分」である。
私は個人よりも他者といる時間や他者といる自分を優先してきた。
ところが歳を重ね、
「恋愛も大事だけど、いつ死ぬかわかんないんだから自分のやるべき仕事に
もっと注力した方がいいんでない?」
と思うようになったのである。
お、遅い・・・・・・。
50歳を前に、やっと自分に意識が向いたなんて。
それはつまり、やっと自分の人生を歩こうと思えたということかもしれない。
気がつけてよかったよ。
誰かのための自分じゃなく、自分のための自分。
おかえり、私。
ベタなフレーズだけれど、そのフレーズの意味がよくわかる年齢になりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?