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うっかり会社を辞める人と、無意味に法人化する人

うっかり会社を辞める人


これは、お仕事でたまにご一緒していた、
研修会社の社長の一言。
「うっかり会社辞める人って、いるよね」

はい、います、います。

ここに…

意思をもって、準備をして、満を持して…
退社しました!
とかが正しいのかも?
でも、そんな人のほうが少ないのかもしれません。

1,会社員、自営業、経営者、なんでもやっていける人。
2,会社員はムリな人。
3,会社員しかムリな人。

結果として1,2は、うっかりが功を奏することって
ままあるのではないでしょうか。

はい、あります、あります。

ここに…
完全に2だった私は、35歳で限界を迎えたのでした…

働き方も多様化して、選択肢も増えて
さまざまなサポートツールやサービスがある昨今
カテゴリー1はもとより2でも結果オーライの人って
意外に多いんじゃないかと思います。

だから「うっかり会社を辞める」のインパクトは
以前よりも軽減&多様な解釈ができるかなぁと
思うようになりました。

ただし、最近になって独立・起業まわりで
別のうっかり、名付けて「新うっかり」に気づきました。

それが、これ。


無意味に法人化する人


何か、最近けっこう多いなぁと思うんです。

この新うっかりをやってしまう根底には
法人化することについて
「社会的信用が…」
「相手からの見え方が…」
みたいな思い込みや見栄があるのでは?

はい、あります、あります。

ここに。

2017年に法人化しました。

そのときには、何も考えず
「それなりに収益も安定してきたし、
それなりにできている自分感を出したい!」
くらいの感じだったと思います。

それが後々にどういうインパクトをもたらすのか
何も考えていませんでした。

私の浅はかさでしかありませんが
無意味な法人化、と言わざるを得ない。

実際のところ、法人化したことで
こういったことが起こりましたで!
をここに記しておきます。
誰かのお役に立てればうれしいかぎりです。


法人化のポジ・インパクト


ポジティブなインパクトって、
思いがけずしれっとしているので
すごくよかった!という体感は少ないです。

「社長さんなんですね、わぁ、すごいですね!」
とか、いまどき言わないですし
そういうこと言う方とあんまり仲良くなれる気もしない。

たまあに言う方には
「あ、登記すれば誰でも可能です」
とか返して、なんかいろいろ失礼な奴です。

ただ、社労士の知人ともよくお話するのですが
同じ法人化でも、社員を雇用するなると
まったくその景色は変わるだろうと思います。
マインド云々の違いもありますが、
社会保障の面とか社会的な責任がまったく異なります。

だから一人社長なのか、社員を雇用しているのか
法人化って一緒くたにはできないと思います。

そのうえで、ポジを幾つかあげとすると…

契約まわりは早いことがあります。
賃貸も法人契約にしたことで審査は爆速で通りましたし、
(不動産屋さんに言われました)
かっちり系のイベント会場なども借りやすいように思います。

あと、経費面などもいろいろ変わるようです。
(ざっくり)
このあたりの詳細は税理士さんにご確認ください。
(おいっ)


法人化のネガ・インパクト


そう、今回はこれを記載しておきたいです。
超個人的な体験ですから、
なんの参考にもならない方、ごめんなさい。

私は2017年に法人化しましたが、
数年の時間差をもって顕在化する、
そんなめんどくさいこともあります。

その1
お金まわりの問題

①法人であり続けるために、年間7万円はかかります。

②税理士さんへの支払いはほぼ例外なく上がります。

一人社長だと売上高はそう変わるわけではなのに
法人化しただけで、税理士さんへの支払いが増える。
これがあたりまえ。

税理士をつけないという選択もありますが
私はぜぇーーーーーったいムリッ!!!
なので、必要コストとして許容せざるをえません。

しかもインボイスの影響で、税理士さんの工数は
数倍に跳ね上がっているとか…
顧問料の交渉が起こりそうですねん。

⓷社会保険料は驚くべき金額です。
ただセーフティーネット系はいずれも高いようなので
法人化していなくとも逃れられないか…

その2
約款の問題

20年ぶりに引っ越しました。
ら、
移転登記をしなければいけなくなりました。

ええええ…
めんどくさい。

しかも、管轄が変わったので手続き場所が遠いし
かかる金額もけっこう高い…

会社の所在も、
社名変更も、
ビジネスの内容も、
役員報酬も、
ぜんぶフレキシブルにサクッと、といきたいのですが
いちいち手続きとかコストが発生します。


法人化するなら…コレを!


こういったネガ・インパクトも踏まえて
もし、改めて法人化するなら
この3つはちゃんとしたほうがいいな、と思います。

①勉強してから、法人化するか否か決める

法人化はいつでもできます。
2~3ヶ月かけて、メリットとデメリット理解してからでも
ぜんぜん遅くないはず。

多少の売上があがったからといって
調子に乗るなよ、私!
と言ってやりたい。

②最初からちゃんと税金対策をする

ほんま、これ。
いろいろな情報が溢れていますが
「自分はこうする」
というスタンスでいるだけで
集まる情報&解像度は変わるはず。

⓷所在は自宅近くにする

何気に公的機関からの書類って多いですよね。
以前は自宅=会社の所在=作業場だったので
自宅のポストに公的な書類も届きました。

今は、所在が異なりますから
公的な書類はすべて登記にある所在に届き、
そのあと自宅に転送されてきます。

なんか、期日までの対応が微妙なことが
けっこうあるのです。

近ければ
「買い物ついでに取りに行く」
でよかったのに、
なんでわざわざ片道45分かかるところにしたかね、私。

これは、もう少ししたら対応しようかと思うのですが、
そうすると再びめんどくさい&お金がかかるわけです。


まとめ


法人化って、なんとなくやるもんじゃないね。
です。

あたりまえやろ!
なんですけど、かつての私のように
けっこうなんとなくやる人が多いのも事実かな、と。

もし、その根底に
法人化したことによる印象とか見え方とか
周囲からの評価とか
見返したい誰かとか
本来の目的からはかけ離れた指標があるなら
一旦、ちょいちょいお待ち。
が、よいのではないかと思います。

この指標は
心理的非柔軟性そのものであり、
きっとあなたには不要なものですから。

本日は、このへんで。

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